- thumbnail_title: センイル広告とは?|費用・媒体の種類・出稿方法を解説
推しの誕生日に合わせて応援広告を出したいが、どの媒体を選べばいいか、費用がいくらかかるか分からず動けずにいる——そういうファンが応援広告を検討し始める典型的な状況です。
4人に1人が推しの記念日を祝う行動をとっており、平均費用は1.4万円とJR東日本企画の2024年調査が示しています。参加形態によって費用は3,000円以下から10万円台まで幅があります。
この記事ではセンイル広告の費用相場・出稿手順・注意点を解説しています。媒体の選び方と出稿の流れを確認して、参加か自主企画かの判断材料にしてみてください。
センイル広告とは
センイル広告は韓国語で誕生日を意味するセンイル(생일)から来た言葉で、ファンが推しの誕生日や記念日に出稿する応援広告を指します。推しのデビュー記念日やコンサート前後に合わせ、駅構内のポスターや街頭ビジョン、カフェのカップホルダーといった媒体に掲出されます。出稿主体は所属事務所ではなく、個人ファンが有志で集まり費用を出し合う形が前提です。
センイル広告の定義と推し活広告との違い
センイル(생일)は韓国語で誕生日を意味する言葉。この語から派生したセンイル広告は、推しの誕生日やデビュー記念日にファンが自費で出稿する広告を指します。
もっとも、呼び方は媒体や時期で揺れています。センイル広告・応援広告・推し活広告の3つは類義語として並んでいる言葉で、いずれも同じものを指します。韓国由来のニュアンスを残すならセンイル広告、出稿目的を強調するなら応援広告、日本のオタク文化全般に広げるなら推し活広告と、文脈で使い分けるのが自然でしょう。
掲出される場面はおおむね決まっています。推しの誕生日やデビュー記念日に合わせ、駅構内のポスターや街頭ビジョン、カフェのカップホルダーに広告が並びます。出稿主体は所属事務所ではなくファン個人または有志のグループ。本来であれば所属事務所が手配するPR領域をファンが自主的に肩代わりしている形です。
センイル広告が広まった背景には推し活の日常化があります。推し活の市場規模や文化的背景については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 推し活とは?推し活の市場規模や活動内容、なぜハマるのか、注意点など解説!
韓国のセンイル文化が日本に広まった経緯
起源は韓国のK-POPアイドルのファンダムです。アイドルの誕生日に合わせてファンがソウルの地下鉄駅にポスターを出稿する慣習が、現地で先に定着していました。この文化がSNSと韓流ブームを経由して日本のK-POPファンに伝わり、駅構内のポスターや街頭ビジョンでも実際に出稿が見られるようになっています。
たとえば日本で受け皿になったのは、既存の同人文化です。コミケで有志を募って合同誌を作る感覚と、出費を割り勘にして広告を出すスタイルがそのまま重なる形でした。自主企画では5〜10万円が相場感として共有されており、割り勘前提なので一人あたりの負担は同人誌の印刷代と大きく変わりません。
もっとも対象はK-POPアイドルだけにとどまりません。現在はVtuber・声優・スポーツチームのファンダムにまで応援広告の出稿が増えています。所属事務所が一方的にPRする形から、ファンが推しに気持ちを返す双方向の動きへと、ジャンルの違いを越えて移ってきました。
センイル広告の媒体別費用相場
応援広告の費用は媒体によって幅があり、SNS広告の1万円前後から街頭ビジョンの数十万円まで選択肢が分かれます。現地での物理的な存在感を優先するか、SNSでのリーチを優先するかで、選ぶ媒体の費用帯と特性が変わります。
駅広告・交通広告
駅広告のB0ポスター掲出は、秋葉原で4〜5万円台から始められます。渋谷駅・池袋駅といった主要ターミナルは7万円前後で、新宿駅など大型ポスター枠は15万円前後まで上がる価格帯です。鉄道広告全体としては6〜10万円が中心。
B0サイズは1030mm×1456mmあり、ファンが立ち止まって写真を撮れる大きさです。推しの誕生日週に最寄り駅や聖地駅にポスターを掲出し、ファン同士が現地で待ち合わせて撮影する使われ方が根づいています。
掲出枠は人気駅ほど抽選や先着で埋まりやすく、半年以上前から確保する動きも出てきました。低予算で物理的な存在感を出したい場合、駅広告が入手しやすい選択肢になります。
街頭ビジョン・大型サイネージ
街頭ビジョンは1日数万円から始まり、都心の人気エリアでは10〜50万円まで上がります。エリアと時間帯で価格が決まる仕組みのため、同じ媒体でも昼夜で単価が動く点が特徴です。
たとえば渋谷スクランブル交差点や新宿アルタビジョンといった象徴的なスポットは、15秒CM枠で1日数十万円が下限になる価格帯。ただし地方都市や郊外のビジョンであれば、1日数万円台から出稿できます。
推しの誕生日に渋谷の大型ビジョンで15秒CMを流し、当日に現地でファンが集まって動画を撮影する使い方が定番。SNS拡散を狙うなら、人通りの多い時間帯と象徴的なエリアの組み合わせが選ばれます。
アドトラック
アドトラックは1日18〜45万円と、媒体の中でも最も高価格帯に位置します。走行エリアと時間で料金が変動し、渋谷・原宿・新宿を周回するルートはこの価格帯の上限に近づきます。
推しの顔写真とメッセージを大きくラッピングしたトラックが街中を走る形式は、固定媒体と違って「動く」点が他にない強み。ファンがトラックを追いかけて撮影し、SNSにリアルタイム投稿します。
ただし1日単位の出稿が基本で、走行ルートの調整など運用上の確認事項も多い媒体です。費用に見合う効果が読みにくく、駅広告やビジョンと比べると参入のハードルは高めです。
カップホルダーイベント
カップホルダーイベントは媒体出稿ではなく、カフェとファンの共同イベントという点で他の媒体と仕組みが違います。広告枠を買うのではなく、店舗側がファンと組んで期間限定の商品を出します。
たとえば韓国カフェや参加型店舗を中心に、推しのイラストや写真をデザインしたカップホルダーをドリンクとセットで提供し、ファンがSNSで広めて来店するという循環が生まれます。ファンが自分でデザインしたカップホルダーをカフェに持ち込み、店舗側が場所と来店動線を提供するコラボ企画も存在。
費用構造が他の媒体と大きく異なり、店舗との交渉・デザイン制作・グッズ準備など複数の要素が絡む点が特徴。広告というより、ファンコミュニティを巻き込むイベント運営に近い位置づけです。
デジタルサイネージ広告
サイネージは動画も流せる代わりに、1週間あたり10〜100万円が価格帯の目安になります。静止画のポスター掲出より単価は上がるものの、動きと音で表現できる幅が広がる媒体です。
そのため設置場所のバリエーションも豊富で、駅構内・ショッピングモール・オフィスビルのエレベーター内など幅広い。推しの動画クリップが駅構内サイネージで15秒〜30秒間ループ再生される形式が一般的で、通勤・通学の動線で繰り返し露出する設計になっています。
掲出単位は週単位が中心。駅広告のような1週間固定とは違い、複数週・複数面に展開しやすい媒体です。
SNS広告とオンラインセンイル広告
SNS広告は1万円〜4.5万円が費用目安で、媒体の中では最も低予算から参入できる媒体です。プラットフォームの配信単価に応じて出稿量を調整でき、期間設定も柔軟です。
たとえば推しの誕生日にXのプロモ広告でお祝いメッセージを配信し、同じファンダムに属するアカウントへ届ける使い方がすでに一般化しています。配信先のターゲティングが細かく設定できるため、特定アーティスト名のフォロワーや関連ハッシュタグ閲覧者など、絞り込んだ層にだけリーチさせる運用も可能です。
加えて物理媒体と違いクリエイティブの差し替えが当日でもでき、リアル広告と組み合わせて告知用に使うファンも増えています。SNS戦略をより本格的に組み立てたい場合は、以下の記事も参考になります。
▶ SNSファンマーケティングの戦略・炎上対策を解説した記事はこちら
予算別に見る関わり方の選択肢
センイル広告への関わり方は、自分でゼロから企画して出稿する自主企画型と、他のファンが立ち上げた企画に出資して参加する参加型に分かれます。
自主企画で出す場合の予算と動き方
自主企画では、最初の段階で媒体費・デザイン費・所属事務所への申請が同時に走り出します。
マイナビ2023調査によると、自主企画で1人が出した金額は50,001〜100,000円が最多で全体の22%。100万円以上を投じた経験者も約10%いました。規模感はこの2層に分かれており、推しの誕生日や記念日を逆算してどこまで張るかで総額が変わってきます。
実際に、JR東日本企画の推し活・応援広告調査2024では掲出予定の半年以上前から準備をはじめるファンが20%という結果でした。準備期間は短くありません。
動きの流れはこうです。誕生日の3〜6ヶ月前から駅広告枠の空き状況を媒体社に問い合わせ、並行して所属事務所への許諾申請を進めます。デザイナーへの発注、入稿データの作成、審査対応をこなしながら、出稿日に向けて全工程を順に完結させます。
他のファンの企画に参加する場合
参加型でもっとも多い出資額は3,000円以下で、全体の23.8%。
続く層も小刻みで、5,000円以下が21.9%、10,000円以下が18.1%です。1万円までで全体の6割超が動いている水準。自主企画42%に対して参加経験者は54%と、金額のハードルが低い分、関わるファンの母数も大きくなります。
たとえば参加の入口はX(旧Twitter)。他のファンが立ち上げた生誕広告協力募集の投稿を見つけ、3,000円以下のリターン枠を選んで決済する流れになっています。
ファン同士で割り勘にする前提が共有されているため、1人あたりの負担は同人活動の費用感とほとんど変わりません。
クラウドファンディングやSNSで出資者を募る方法
SNSやクラウドファンディングで出資者を集める方法が定着しており、1人で全額を負担せずに動かせる選択肢になっています。
ただし、どちらを選ぶかでかかる負担は逆向きになります。クラウドファンディング経由なら集金・入金管理・リターン発送の事務を一括で任せられる代わりに手数料がかかります。SNS直接募集ならコストは抑えられる代わりに、毎日の声かけと入金確認の手間が発生。どちらが合うかは運営体制次第です。
センイル広告の出稿方法
応援広告は、資金集め・所属事務所への申請・媒体選定と素材作成・入稿の4工程を順に進めて掲出に至ります。
ただし4工程は一列に並べて消化するものではありません。媒体予約と事務所申請の審査はそれぞれ独立して時間がかかるため、後ろの工程を待ってから前を始めると掲出日に間に合わなくなります。並行で動かして、最短でも誕生日の3ヶ月前から着手するのが目安です。
資金を集める
資金集めには、個人負担・SNS賛同・クラウドファンディングの3通りがあります。個人で全額を負担するか、SNSで賛同者を募るか、クラウドファンディングを立ち上げるかで動き方が変わるためです。
そのため、集まる人数とリターン設計で総額が決まる構造から、開始が早いほど目標金額に届きやすい。
X(旧Twitter)で生誕広告の協力者を募る投稿を出してから、CAMPFIREやREADYFORで募集ページを公開する流れが定着しました。推しの誕生日6ヶ月前にX上で企画を発表してクラウドファンディングを立ち上げると、媒体予約と並行して出資者を集める時間を確保できます。
目標金額と掲出媒体・期間・リターン品を明示してから募集を開始すれば、出資者の判断材料が揃った状態で資金が動き始めます。
所属事務所に申請する
事務所申請は、資金集めと同時に進める工程です。
申請窓口は、所属事務所の公式サイトに設置されたファン企画申請フォーム。企画書には広告の目的・内容・掲出場所・掲出期間・使用画像を一つずつ記載し、承認を証明できる返信を受け取って初めて次の工程に進めます。
ただし事務所側からは、修正指示や条件提示が返ってくる場合もあります。指定された素材しか使えない、SNSでの事前告知方法に制約がある、掲出場所が一部不可になるといった条件です。
提示された範囲内で企画を組み直し、再申請します。
申請から許諾までは数週間から2ヶ月かかるため、媒体予約と並行して動かさないと掲出日に間に合いません。事務所申請が下りた段階で、媒体予約と素材制作に正式に進められます。
媒体を選んで素材を作る
素材制作には、媒体社から受け取る入稿仕様書が必須です。素材を先に作って後から媒体を決めると、解像度やサイズが合わずに作り直しが発生するため、必ず媒体を確定してから動き出すのが鉄則です。
入稿仕様書に書かれているのは、データ形式・解像度・サイズ・色域・入稿締切日などの細目。デザイナーに発注すれば仕様書をそのまま渡せばよく、自分で制作する場合は仕様を一つずつ確認しながらの手作業。
なお、複数媒体に同じデザインで掲出する場合も、素材は媒体ごとに作り分けることになります。駅構内ポスターはB0サイズの高解像度、街頭ビジョンは動画形式と短い秒数、SNS広告は縦長や正方形のクリエイティブと、媒体ごとに要件が異なります。
媒体社の審査を通過した素材だけが入稿可能となり、修正依頼が入った場合は再制作と再審査を経て掲出が確定。
入稿して掲出を確認する
入稿が完了すると、契約した掲出開始日に媒体への掲出が始まります。掲出当日は現地で写真や動画を撮影し、SNSで企画完了を報告するのが一連の流れです。
なお、クラウドファンディングや有志企画で資金を集めた場合は、掲出後にリターン品を出資者へ発送します。広告のミニチュアポスター・記念グッズ・現地写真の共有など、募集時に提示した内容に沿って発送し、出資者への報告で企画が完了します。
掲出期間は媒体ごとに1週間〜数週間が中心。終了後のポスター撤去は媒体社が担当し、掲出物の返却は行われない媒体が大半のため、現地で撮影した写真こそが企画の記録。
出稿前に確認したい注意点
応援広告の出稿では、著作権・肖像権の許諾と事務所への事前申請が出稿前に必須です。許可が下りなければ掲出できず、スケジュールが遅れると費用だけが発生するリスクがあります。
著作権・肖像権の許諾範囲
事務所申請が下りないと、応援広告は掲出できないのでしょうか。答えは原則として下りない限り掲出不可。推しの写真・映像・イラストを使う以上、所属事務所の許可は必須で、無許可出稿は肖像権・著作権の侵害に該当し、媒体社側の審査もまず通りません。
申請時に伝えるのは、広告の目的・掲出場所・期間・使用素材の4点。承認の証拠となる書類やメールを残しておきます。事務所によっては応援広告で使える公式素材を提供しているため、申請の段階で公式素材の有無まで確認しておくと素材選びが楽です。
ただしつまずきやすいのは、公式画像の無申請使用とファンアートです。SNSで広く流通している公式画像であっても、許諾がなければ権利侵害になります。ファンアートの場合は、描き手と推し本人の両方の許可が要ります。描き手の許可だけで肖像権を見落とすケースが多く、事務所申請と素材権利者への確認は同時に進める必要があります。
申請から掲出までのスケジュール感
許諾まで数週間〜2ヶ月かかり、人気駅の媒体枠は2〜3ヶ月前には埋まる現実があるため、半年前スタートは決して早すぎる動きではありません。
もっとも、詰まりやすいのは事務所許諾と媒体枠の二重スケジュールです。事務所申請が下りてから媒体に申し込もうとすると、希望日の枠が先に埋まっている順番のズレが起きます。許可前でも仮押さえができる媒体・代理店もあるため、申し込み窓口にスケジュールを伝えて同時進行させる段取りが安全です。
申請が遅れた典型例は、記念日の数週間前に駆け込みで申請して事務所審査が間に合わず、媒体枠だけ確保したのに掲出物の差し替えになるケース。媒体枠は契約後キャンセル不可で料金が発生する条件が多いため、スケジュール遅延はそのまま金銭リスクに直結します。
媒体ごとの表現規定とNG事項
媒体ごとに表現規定が違うため、デザインは事務所許諾とは別の審査をもう一段通る必要があります。たとえば鉄道広告と屋外広告では政治・宗教・公序良俗に反する表現が一律で禁止され、過度な扇情表現や特定企業への中傷も同じく弾かれます。
実際に問題が起きやすいのは入稿直前の表現修正。審査でキャッチコピーや構図にNGが入ると、印刷スケジュールを巻き戻して差し替えるか、修正を加えて再入稿します。ファンの間の内輪コピーは特に修正対象になりやすく、第三者が読んで意味が取れるかという媒体側の基準で判断されることが多くなります。
媒体規定の事前取得は、媒体社の公式サイトか代理店経由で済みます。同じ駅広告でも事業者ごとに規定は別物のため、媒体を決めた段階で規定一式を取り寄せておくと、デザイン制作前に差し戻しのリスクを下げられます。
センイル広告の活用事例
国内の応援広告はK-POPアイドルの誕生日広告から始まり、現在はVtuber・声優・Jリーグサポーターなど幅広いジャンルへ広がっています。ファンが主導する事例と、媒体社・カフェ・展示会など企業側がこの仕組みを取り入れる動きの両方が同時に進んでいる状況です。
国内で広まった応援広告の事例
応援広告の出稿主体はK-POPアイドルのファンに限らず、日本のアイドル・Vtuber・声優・スポーツチームのサポーターまで裾野が広くなっています。
たとえばVtuberの誕生日広告では、大阪メトロ御堂筋線なんば駅にメンバーの応援広告が掲出された事例があり、アニメやVtuberに馴染みがなかった層にも応援広告の存在が伝わるきっかけとなった出稿。駅広告がファンダム内のお祝いから、一般メディアが取り上げる規模の広告へと位置づけを変えつつあります。
実際にスポーツ領域でも、Jリーグの川崎フロンターレのサポーターが武蔵小杉駅にチームへの応援広告を掲出した事例があります。アイドルやVtuberの誕生日広告と同じ仕組みで、チーム所縁の駅にサポーターが資金を出し合って広告を出す動き。アイドル文化発のフォーマットがスポーツ応援にも転用され、応援広告というカテゴリーがジャンルを越えて使われ始めました。
企業の推し活マーケティング活用
ファン主導の応援広告が広がるなかで、媒体社が個人ファン向けの専用窓口を設けて受注する動きが出てきました。駅広告・街頭ビジョンを扱う媒体社の中には、ファンの誕生日広告に特化した受付フォームを用意し、デザイン入稿から審査までを個人単位で対応する事業者も登場。法人向けの広告枠を個人ファンが買える形式が、媒体社側の事業として整備された結果です。
冒頭で触れた推し活の平均費用が示すように、1人あたりの単価が読める市場になったことで、媒体社・展示会・カフェ業態が事業の対象に組み込み始めています。たとえばBtoB展示会の推し活EXPOには、広告代理店・コンテンツ制作会社・グッズメーカーなどが出展し、ファン主体の応援広告を事業機会として扱う場ができています。
事実、カフェ業態でも、店舗側がファンと組んでカップホルダーイベントを開催するケースが増えています。カフェがセンイル文化を取り入れて場所と来店動線を提供し、ファンが推しのデザインを持ち込んでドリンクとセットで配布する流れ。媒体社・展示会・カフェの三方向で、ファン主体の応援広告を事業として取り込む動きが進んでいます。
推し活市場全体をマーケティング視点で捉えたい場合は、センイル広告にとどまらない戦略的な活用法を以下の記事で解説しています。
▶ 推し活マーケティングとは?メリットや注意点、企業が注目する理由、成功事例など解説!
センイル広告に関するよくある質問
出稿を決めた後、実際に動き出す段階でよく出てくる疑問に答えています。
一人でも応援広告は出せますか
一人でも出せます。有志グループで割り勘するのが主流ですが、個人で全額を負担して単独で出稿するファンもいます。
エリアと媒体の絞り具合で総額は大きく変わるため、秋葉原駅のB0ポスター枠など低予算の選択肢から順に確認するのがよいでしょう。低予算からの出稿相談もチケミーで受け付けています。
どのくらい前から準備すればよいですか
推しの誕生日や記念日を目標にするなら、半年前をスタートの基準にしてください。最短で3ヶ月前から動き始めても間に合う媒体はありますが、事務所申請の審査に数週間から2ヶ月かかるため、人気枠が埋まる前に動けるかが分かれ目です。
なお、申請と媒体確認は同時に進めるのが安全で、許可前でも仮押さえに応じてくれる媒体代理店もあります。
出した広告は推し本人に届きますか
届く保証はありませんが、届く経路は二つあります。事務所経由で推し本人に情報が共有されるルートと、掲出後の現地写真がSNSで広まって本人のタイムラインに流れてくるルートです。
実際に、ファンが撮影してタグ付きで投稿した写真が本人のリポストや言及につながった事例は複数ありますが、到達できるかはファンダムの規模や推し本人の行動次第です。
事務所の申請が下りなかった場合はどうなりますか
申請が却下された場合、出稿は中止となり、それまでに集めた資金の返金処理が必要になります。クラウドファンディング経由であればプラットフォームの返金機能を使えますが、SNS直接募集で集金していた場合は幹事が個別に返金対応する手間が発生します。
ただし、媒体側の予約についてはキャンセル料が発生する前に取り消せるかが焦点になるため、許可前でも仮押さえに対応している窓口を最初から選ぶ判断が負担を減らします。
まとめ
センイル広告は、参加形態を選べば誰でも関われる広告形態です。他のファンの企画に数千円から参加する方法もあれば、自主企画として駅広告枠を確保して10万円前後を集める方法もあり、入口の幅は広くなっています。
媒体ごとの費用相場と出稿の流れを把握してしまえば、最初のハードルはそれほど高くありません。準備のスタートは誕生日の3〜6ヶ月前、事務所申請と媒体確認を同時に動かすことが、スケジュール遅延を防ぐ順番です。
応援広告はファン個人が出すものから、企業が推し活市場を取り込む動きまで広がっています。応援広告の出稿を個人で検討している方から、推し活マーケティングを事業として活用したい企業・運営者まで、チケミーで相談を受け付けています。詳細はチケミー公式サイトからどうぞ。
センイル広告で集客したファンへのチケット販売については、以下の記事が参考になります。
