イベントのチケット価格、どのように決めていますか? チケットの価格設定は、チケットの販売数やイベントの成否に大きな影響を与えます。しかし、適切な価格設定は簡単ではありません。この記事では、チケット価格の決め方について、基本的な考え方から具体的な設定方法まで詳しく解説します。主催者の方はもちろん、イベント企画に関わるすべての方に読んでいただきたい内容です。チケット価格設定のコツを押さえて、売上アップを目指しましょう!

チケットを販売する際の価格設定の基本

チケット価格の設定は、イベント主催者にとって重要な意思決定の一つです。価格設定が、チケットの売れ行きや収益に直結するからです。ここでは、価格設定の基本的な考え方を確認しておきましょう。

チケット価格設定の重要性とは

チケット価格は、イベントの価値を表す指標の一つです。安すぎる価格設定は、イベントの価値を下げてしまう恐れがあります。逆に高すぎる設定は、参加者の購買意欲を削いでしまいます。適切な価格設定は、イベントの価値を適切に伝え、チケットの販売数を最大化するために不可欠です。

価格設定の考慮ポイント

では、チケットの価格設定では何を考慮すべきでしょうか。大きく分けて、原価と価値の2つの観点があります。原価とは、会場費や出演者の出演料など、イベント開催にかかるコストのことです。価値とは、参加者がイベントから得られる満足度や体験の質を指します。この両面を考慮しつつ、需要と供給のバランスを見極めることが肝要です。人気イベントなら価格を上げても一定の需要が見込めますが、知名度があまりないイベントの場合は価格を抑えめにして集客を図る必要があります。

チケットの価格設定に影響する要因

前述の通り、チケット価格の設定には様々な要因が絡んできます。イベントの規模や内容、ターゲット層の属性、開催地や会場のコストなど、価格設定に影響を与える要因は多岐にわたります。具体的にどのような点を考慮すべきか、見ていきましょう。

①イベントの規模と内容

例えば、大規模な音楽フェスと小規模なライブでは、チケットの価格設定も自ずと変わってきます。有名アーティストを多数揃えた音楽フェスなら、チケット価格を高めに設定しても、一定の需要が見込めます。一方、知名度があまりないアーティストが主催する小規模なライブでは、チケット価格を抑えめにして集客を図る必要があります。そのためイベントの規模感と内容に見合った価格設定が求められます。

②ターゲット層の属性

イベントの主なターゲット層の属性も、価格設定に大きく影響します。例えば、学生向けのイベントであれば、チケット価格を安めに設定する必要があります。学生は一般的に所得が低く、高額なチケットを購入するのは難しいからです。逆に、富裕層向けのイベントなら、ある程度高めの価格設定が可能です。しかし、価格に合ったサービスを提供する必要もあります。
ターゲット層の年齢や所得水準などを見極め、購買力に見合った価格設定を心がけましょう。

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③開催地と会場のコスト

開催地や会場の費用も、チケット価格を左右する大きな要因です。都心の一等地で開催するイベントは、会場費が高額になりがちです。その分、チケット価格も高めに設定せざるを得ません。一方、地方都市での開催なら、会場費を抑えられる分、チケット価格も低めに設定できます。ただし、交通の便が悪い場所だと、遠方からの集客が難しくなります。そのため開催地と会場の選定は、価格設定とも密接に関わってきます。

④競合イベントとの差別化

他イベントとの差別化も、価格設定の重要なポイントです。同じジャンルのイベントが多数開催される場合、どこかで差別化を図る必要があります。例えば、著名な出演者を招いたり、会場の設備や雰囲気にこだわったりするのも一つの手です。差別化できる部分があれば、多少高めの価格設定も可能でしょう。一方、競合イベントに明確な優位性がない場合は、価格勝負に出ざるを得ません。競合との比較を念頭に、イベントの独自性を考慮した価格設定が肝心です。

チケット価格の設定方法

ここからは、チケット価格の具体的な設定方法を見ていきましょう。大別すると、原価計算に基づく方法、価値に基づく方法、競合を意識した方法の3つがあります。それぞれのアプローチの特徴を把握して、イベントの性質に合った方法を選びましょう。

①原価計算に基づく価格設定

原価計算に基づく価格設定は、文字通り原価を基準とする方法です。会場費、出演者の出演料、スタッフの人件費、宣伝費など、イベントの開催に必要なコストを洗い出し、合計金額を算出します。その上で、目標とする利益率を加味してチケット価格を決定するのです。例えば、原価総額が100万円で、利益率を30%に設定する場合、チケット価格は(約130万円)÷(チケットの販売数)になります。

②価値に基づく価格設定

価値に基づく価格設定は、参加者が得られる価値を基準とする方法です。イベントの企画内容や出演者のクオリティなどを評価し、参加者にとっての価値を見積もります。例えば、著名人を招いた豪華なイベントなら、チケットの価値も高く見積もることができます。参加者が喜んで支払ってくれそうな金額を想定し、価格を設定するのです。価値に基づく価格設定は、イベントの質や価値を重視する際に適しています。ただし、価値の判断には主観が入りやすいのがデメリットとして挙げられます。

③競合を意識した価格設定

競合を意識した価格設定は、ライバルイベントの価格を参考にする方法です。同じカテゴリーの競合イベントを調査し、そのチケット価格を把握します。その上で、自社のイベントの優位性を考慮しつつ、競合と同等か、やや安めの価格を設定するのが一般的でしょう。あまりに安価な設定は、イベントの価値を下げてしまう恐れがあります。適度に競合意識を持ちつつ、イベント内容に見合った価格を模索することが大切です。

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早割・先行販売の効果的な活用法

早割や先行割引は、販売初期の集客力を高める有力な手段です。ここでは、早割・先行販売の効果的な活用法を解説します。割引の設定方法や告知のタイミングを工夫して、チケットの完売を目指しましょう。

早割販売のメリットと設定ポイント

早割は、一般販売に先駆けて割引価格でチケットを販売する方式です。早割販売のメリットは、販売初期の集客力を高められる点にあります。開催までに時間のあるイベントほど、早割の効果は大きいでしょう。早割価格の設定は、割引幅と販売期間がポイントです。割引幅は2~3割程度、期間は1~2ヶ月程度が目安です。しかし大幅な割引や長期間の販売は、売上を圧迫してしまう恐れがあります。

先行販売の心理的効果

先行販売とは、一般販売に先立って特定の顧客にチケットを販売する方式です。ファンクラブ会員や過去の参加者など、イベントに縁のある顧客が対象になります。先行販売には、顧客の優越感を刺激する心理的効果があります。「一般の人より早くチケットを入手できる」という特別感が、購買意欲を高めることができます。
先行販売の告知は、対象顧客に確実に届くチャネルを選ぶことが大切です。メールマガジンやSNSでの告知が効果的です。

販売時期とプロモーション

早割や先行販売の効果を最大化するには、販売時期とプロモーションの連動が欠かせません。早割や先行販売の開始に合わせて、Web広告やSNS広告を展開しましょう。チケット販売ページへの誘導を強化することで、チケット販売の勢いを加速できます。また、イベントの公式サイトやSNSアカウントでも、早割・先行販売の告知を積極的に行いましょう。販売期間が限定されている点を強調することで、購入の決断を促せます。

価格設定ミスによる悪影響

ここまで、チケット価格の設定方法や販売戦略について解説してきました。しかし、価格設定を間違えると、イベントの売上や評判に悪影響が及ぶこともあります。価格設定ミスのリスクを理解し、適切な価格設定を心がけましょう。値段の設定のリスクについて解説します。

安すぎる価格設定のリスク

チケット価格を安く設定すれば、チケットは売れやすくなります。しかし、安すぎる価格設定はリスクも伴います。まず、イベントの価値を下げてしまう恐れがあります。安価なイベントは、質も低いと思われがちです。また、採算が取れなくなるリスクもあります。安価な価格設定では、チケットが完売しても赤字になりかねません。イベントの価値を下げず、採算も度外視しない価格設定が賢明です。

高すぎる価格設定のリスク

逆に、チケット価格を高く設定しすぎるのもリスクがあります。まず、第一にチケットが売れ残るリスクが高まります。高額なチケットは、購入を躊躇する人が多くなるからです。売れ残りは、イベントの認知度や評判にもマイナスに作用します。「高くて売れないイベント」というイメージが定着しかねません。また、参加者の期待値が上がり過ぎるのも問題です。高額チケットを購入した参加者は、イベントの内容に厳しい目を向けがちです。過度な期待は、満足度を下げる要因になります。

しかし値段が高めなVIPチケットを販売することで一般のチケットの値段を下げることができます。そのため価格と枚数を気をつけてチケットを販売する必要が大切になります。

価格設定ミスの修正方法

価格設定ミスが判明した場合、早めの修正が肝心です。安すぎる価格設定なら、割引の中止や価格の引き上げを検討しましょう。ただし、価格変更は混乱を招く恐れもあります。理由をしっかり説明し、丁寧な顧客対応を心がけましょう。高すぎる価格設定の場合は、割引の拡大や価格の引き下げが選択肢になります。ただし、安売りのイメージを与えないよう、バランス感覚が大切です。価格設定ミスは、修正に時間とコストがかかります。

収益をさらにUPすることができるチケット販売サービス

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まとめ

以上、チケット価格の設定方法について解説してきました。価格設定は、イベントの売上や評判に直結する重要な意思決定です。イベントの規模や内容、ターゲット層の属性などを考慮しつつ、原価や価値、競合との比較をもとに価格を設定しましょう。早割や先行販売を有効活用することで、販売初期の勢いを加速できます。一方、価格設定ミスがもたらすリスクも認識しておく必要があります。

チケットを販売する際にはチケミーがおすすめです。ぜひこちらからお問い合わせ・資料請求をしてみてください。

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