チケット販売サービスを選ぶとき、「手数料がどれくらいかかるのか」という点で頭を悩ませていませんか?イベント主催者として収益を最大化するためには、適切なサービス選びが重要ですが、各社の手数料体系は複雑で比較が難しいものです。

また、チケット購入者の立場からも、実際の金額に上乗せされる手数料は気になるポイントでしょう。

本記事では、主要なチケット販売サービスの手数料を徹底比較し、それぞれの特徴や強みを解説します。

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チケット販売サービスの主な機能

チケット販売サービスを選ぶ際、手数料だけでなく提供される機能も重要な判断材料となります。各サービスによって特徴が異なるため、自分のイベントにぴったり合うものを見つけることが成功の鍵です。

主催するイベントの規模や性質に応じて、以下の主要機能を比較検討してみましょう。
関連:チケッティングシステムとは?導入することのメリットは?導入時の比較ポイントは?

チケット作成と販売設定

チケット販売サービスの基本となるのが、チケットの作成機能と販売設定です。この機能が使いやすいかどうかで、イベント準備の効率が大きく変わります。

まず、チケット作成においては、複数種類のチケットを簡単に設定できるか確認しましょう。一般席、VIP席、早割、学生割引など、様々な種類のチケットを柔軟に設定できると便利です。また、チケットのデザインをカスタマイズできる機能も重要です。イベントの雰囲気やブランドに合わせたデザインにすることで、参加者の期待感を高められます。

販売設定では、販売開始・終了日時の細かな設定ができるかどうかも重要です。先行販売や段階的な値上げなど、販売戦略に合わせた設定が可能なサービスを選ぶと、チケット販売の最適化ができます。また、決済方法の多様性も見逃せないポイントです。クレジットカード決済だけでなく、コンビニ払いや電子マネー対応など、購入者の好みに合わせた支払い方法を提供できると、よいでしょう。

購入者情報の管理

チケット販売後の購入者情報管理機能は、イベント運営の効率化に直結します。多くの主催者が頭を悩ませる部分でもあるため、この機能の充実度は特に注目すべきです。

購入者リストのエクスポート機能は基本中の基本です。CSV形式などで簡単に出力できると、他のツールとの連携やデータ分析が容易になります。また、購入者へのメール一斉送信機能があれば、イベント前の案内や変更連絡などをスムーズに行えます。

さらに、購入者からの問い合わせ管理機能があると、トラブル対応も円滑になります。質問や返金依頼などを一元管理できるシステムは、特に大規模イベントでは必須の機能と言えるでしょう。

売上と在庫の一元管理

売上データと在庫(残席数)を一元管理できる機能は、イベント運営の効率化に直結します。リアルタイムで販売状況を把握できることで、マーケティング戦略の調整や追加販売の判断が的確に行えます。

売上管理機能では、日別・時間帯別の販売推移グラフや、チケット種類ごとの販売比率などを視覚的に確認できるダッシュボードが便利です。これにより、「どの種類のチケットが人気か」「どの時間帯に購入が集中するか」などの傾向が分かり、次回イベントの参考にもなります。

また、在庫管理においては、残席数の自動更新や、完売時の表示切替などが自動で行われるかどうかも重要です。手動で更新する必要があると、うっかりミスによる過剰販売などのトラブルにつながる可能性があります。

複数のイベントを同時進行で運営する場合は、イベントごとの売上を比較できる機能も便利です。全体の収益状況を一目で把握できるほか、成功したイベントの特徴を分析する際にも役立ちます。

入場管理システムの提供

当日の入場管理をスムーズに行えるかどうかは、イベントの印象を大きく左右します。長蛇の列や混乱が生じると、せっかくの良いイベントも台無しになりかねません。

QRコードやバーコードによる電子チケット対応は、現代のチケットシステムでは標準的な機能になっています。スマートフォンで表示できるデジタルチケットは、紙のチケットと比べて紛失リスクが低く、環境にも優しいため、参加者からの評価も高いです。

さらに進んだ機能としては、スタッフ用の専用アプリでのチケット読み取り機能や、入場者数のリアルタイムカウント機能などがあります。大規模イベントでは、複数の入場ゲートでの同時確認や、再入場管理などの機能も重要となります。

また、不正入場の防止機能も見逃せないポイントです。チケットの二重使用防止や、転売対策としての本人確認機能なども、イベントの性質によっては必要になることがあります。

サポート体制

チケット販売サービスを利用する際、意外と重要なのがサポート体制です。特に初めて利用する場合や、大規模イベントを控えている場合は、迅速で的確なサポートが受けられるかどうかが安心感につながります。

サポート方法として、電話、メール、チャットなど複数の連絡手段が用意されているかどうかをチェックしましょう。また、サポート対応時間も重要です。平日のみか、土日祝日も対応しているか、何時から何時までなのかなど、詳細を確認しておくと安心です。

また、マニュアルやFAQの充実度もチェックポイントです。操作方法を解説した動画やステップバイステップのガイドがあると、基本的な操作は自己解決できることが多く、効率的です。

さらに、導入時のサポートとして、初期設定のサポートや操作レクチャーなどのオプションがあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。特に大規模なイベントや継続的な利用を検討している場合は、専任の担当者がつくサービスだと安心です。

チケット販売サービスを選ぶ際の比較ポイント

適切なサービスを選ぶことで、チケット販売の効率化だけでなく、収益の最大化や参加者の満足度向上にもつながります。

多くのサービスが存在する中で、どのような基準で比較すべきか、具体的なポイントを押さえましょう。

販売手数料が妥当であるか

チケット販売サービスを選ぶ際、最も気になるのが手数料の金額です。手数料体系はサービスによって大きく異なるため、自分のイベント規模や予算に見合った選択をすることが重要です。

まず、手数料の種類を把握しましょう。一般的に「固定手数料」と「比率手数料」の2種類があります。固定手数料は1枚あたりの定額(例:1枚200円)で計算されるため、高額チケットの場合は割安になる傾向があります。一方、比率手数料はチケット価格に対する一定割合(例:販売価格の5%)で計算されるため、低額チケットの場合は負担が少なくなります。

また、決済手数料も忘れてはなりません。クレジットカード決済やコンビニ決済など、決済方法ごとに別途手数料がかかる場合があります。これは販売手数料とは別に発生することが多いため、総コストで比較する必要があります。

販売方法を選ぶことができるか

チケット販売方法の柔軟性は、イベントの性質や対象者に合わせた販売戦略を立てる上で非常に重要です。販売方法には大きく分けて「委託販売型」と「セルフサーブ型」があり、それぞれに特徴があります。

委託販売型は、チケット販売の運営をサービス提供者にほぼ全面的に任せるタイプです。イベント情報の登録さえすれば、あとはサービス側がチケットページの作成から販売管理、決済処理、問い合わせ対応まで一貫して引き受けてくれます。

特に大規模イベントや、チケット販売のノウハウがない主催者には適しています。ただし、その分手数料は高めに設定されていることが多く、カスタマイズの自由度も限られる傾向があります。

一方、セルフサーブ型は、主催者自身がシステムを操作してチケット販売を行うタイプです。販売ページのデザインから販売条件の設定、販売状況の管理まで、すべてを自分でコントロールできます。近年増えているこのタイプのサービスは、手数料が比較的安く、細かな設定変更も自由にできるため、販売戦略の柔軟性が高いことが特徴です。

特に小〜中規模のイベントや、独自のマーケティング戦略を持つ主催者に向いています。ただし、操作方法を学ぶ必要があり、問題発生時は自己解決が必要になることもあるため、ある程度のITリテラシーが求められます。

必要な機能が揃っているか

チケット販売サービスには基本機能から応用機能まで様々な機能が存在します。自分のイベントに必要な機能がきちんと揃っているかを確認することは、後々のトラブルや追加コストを避けるために重要です。

最低限必要な基本機能としては、チケット作成・編集機能、販売状況の管理機能、購入者情報の管理機能などが挙げられます。これらがユーザーフレンドリーなインターフェースで提供されているかどうかも重要です。

さらに、アンケート機能や参加者へのメール配信機能など、コミュニケーションツールが充実しているかも確認しましょう。イベント前の案内や、イベント後のフォローアップなど、参加者との継続的なコミュニケーションが可能になります。

複数の決済システムに対応しているか

チケット購入者の利便性を高めるためには、様々な決済方法に対応していることが重要です。購入者が好みの支払い方法を選べないと、購入機会を逃してしまう可能性があります。

主要な決済方法として、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、電子マネー、QRコード決済などがあります。これらのうち、どの決済方法に対応しているかを確認しましょう。特にターゲット層の年齢や特性によって、好まれる決済方法は異なります。

また、海外からの参加者を想定している場合は、多通貨対応や海外発行のクレジットカード対応も確認しておくべきポイントです。言語切替機能と合わせて、インバウンド対応が充実しているサービスを選ぶと良いでしょう。

決済システムごとの手数料も比較しましょう。一般的に、クレジットカード決済は3〜5%、コンビニ決済は1件あたり数百円の手数料がかかることが多いです。これらの手数料が購入者負担なのか主催者負担なのかも、サービスによって異なります。
関連:外国人にチケットを販売する方法とは?避けるべきサイトの特徴やおすすめのプレイガイドなど紹介!

入場の管理が楽であるか

イベント当日の入場管理は、参加者の第一印象を左右する重要なポイントです。スムーズな入場体験を提供できるか否かで、イベント全体の評価も変わってきます。

入場管理のしやすさを評価する際は、まず電子チケットへの対応状況を確認しましょう。QRコードやバーコードによる入場確認は、紙のチケットと比べて確認作業が格段に効率化されます。さらに、スマートフォン表示に対応しているかどうかも重要です。

次に、入場管理用のスタッフアプリが提供されているかどうかをチェックしましょう。専用アプリがあれば、複数の入場ゲートでの同時確認や、入場状況のリアルタイム共有が可能になります。

また、入場者数のカウント機能や、リアルタイムでの入場状況確認機能があると、会場の安全管理にも役立ちます。特に定員管理が厳しいイベントでは、現在の入場者数を即座に把握できることが重要です。

不正転売防止システムが備わっているか

人気イベントでは、チケットの不正転売が問題となることがあります。高額転売によるトラブルや、偽造チケットによる被害を防ぐため、不正転売防止システムの有無も重要な比較ポイントです。

基本的な対策としては、電子チケットの二重使用防止機能があります。一度使用したQRコードやバーコードは使用済みとしてマークされ、複製したチケットでの入場ができないようになっています。この機能はほとんどのサービスに備わっていますが、オフライン環境でも機能するかどうかを確認しておくと安心です。

チケット販売サービスの特徴と手数料

チケット販売サービスを選ぶ際、各サービスの特徴や手数料体系を理解することは、イベント主催者としての収益に直結する重要な判断材料となります。手数料の仕組みは一見複雑に見えますが、基本的な構造を把握することで最適な選択が可能になります。

以下では、主要なチケット販売サービスの特徴と手数料体系を分かりやすく解説します。

プラットフォーム主催者手数料強み・特徴
チケミー5%二次流通収益還元システムで転売益を主催者に還元。海外販売・不正転売防止にも対応。
チケットぴあ自由席8%、指定席10%全国規模の集客力と販売ネットワーク。公式リセール「Cloak」あり。大規模イベント向き。
e+(イープラス)約8〜10%幅広いジャンル対応。大規模イベントや多様な発券方法に強み。
ローソンチケットお問い合わせが必要全国のローソン店舗で発券可能。大規模イベントやスポーツにも強い。
楽天チケット約4.9%楽天会員基盤を活かした集客・プロモーション力。
LivePocket-Ticket-0%または5%(選択制)主催者・購入者どちらが手数料を負担するか選べる。無料イベントは手数料0円。操作が簡単。
Peatix2.9%+99円/枚イベント作成が簡単。コミュニティ運営や集客支援機能が充実。
teket(テケト)8〜20%シンプルな操作性。無料イベントは手数料0円。
ZAIKO0%〜(主催者選択)多言語・多通貨対応。ライブ配信やデータ分析機能が強み。海外販売・ファンマーケティングに最適。
ticket board(チケットボード)約8〜10%電子チケット中心。大規模公演や公式リセールに対応。
Tiget5.5%主催者・購入者の手数料負担を選択可。ライブ配信やファンクラブ機能など多機能1
PassMarket(パスマーケット)3.564%Yahoo!運営。LINE連携や無料イベント対応、参加者管理機能が強み。
チケットfor LINE Hybrid不明LINE連携による集客力。デジタルチケットで簡単運用。

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チケミー

チケミー:https://ticketme.io/

チケミーは、ブロックチェーン技術を活用したNFTチケット販売プラットフォームです。特に不正転売防止と二次流通の健全化、外国人に向けたチケットの海外販売に力を入れています。2025年の3月には、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)とヤング・コミュニケーションと共に自民党本部で開催されたクール・ジャパンに関する会議で登壇しました。

チケミーの最大の特徴は、NFT技術を活用した高いセキュリティと透明性です。ブロックチェーン上に記録された唯一無二のデータとしてチケットが発行されるため、偽造や不正コピーのリスクが大幅に低減されます。また、スマートフォン一つで簡単に入場管理ができるため、紙チケットを使用する場合と比べて現場の負担も軽減されます。

海外販売に関しては、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)アラビア語、イタリア語、フランス語、スペイン語の7言語や海外で発行されたクレジットカードやアリペイなどに対応されており、チケットを購入しやすい形になっています。

手数料体系については、チケット発行者からは売上の5%、チケット購入者からは決済手数料として5%をいただく形式です。この手数料設定は、多くの大手プレイガイドと比較してもリーズナブルな水準といえるでしょう。

さらにチケミーでは独自のシステムである「二次流通における収益還元システム」があります。チケットがリセールされた場合、その売買額の一部(リセール価格から元の購入価格を引いた差額の0〜90%)がチケット発行者に還元される仕組みを持っています。この仕組みにより、従来は転売業者だけが得ていた利益を、イベント主催者やアーティストが受け取ることが可能になりました。

ホリプロのブロードウェイミュージカル「カムフロムアウェイ」やミュージカル「えんとつ町のプペル」など、有名作品での導入実績があります。特に転売問題に悩まされてきた人気イベントや、ファンとの関係性を重視するアーティストのイベントとの相性が良いといえるでしょう。

\海外販売も不正転売の防止もできるプレイガイド/

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手数料販売手数料:5%
無料チケットの場合0円
チケット形式電子チケット
販売方式委託型・セルフサーブ型

チケットぴあ

チケットぴあ:https://t.pia.jp/

チケットぴあは1984年の創業以来、日本のチケット販売業界をリードしてきた大手プレイガイドです。音楽、スポーツ、演劇、映画など、多岐にわたるイベントのチケットを取り扱い、その知名度と販売網の広さが最大の強みとなっています。

チケットぴあの特徴は、多彩な販売チャネルとサービスの充実度にあります。オンラインでの購入はもちろん、全国のコンビニエンスストア(セブン-イレブンやファミリーマート)約38,000店舗での購入・発券が可能であり、インターネットに不慣れな顧客層へのリーチも可能にしています。また、会員数約1,750万人を誇る「ぴあ会員」システムを運営しており、会員向けの先行販売や割引などの特典が用意されています。

手数料体系については、イベント主催者側の正確な手数料は公開されていませんが、業界内では売上の10〜15%程度と言われています。一方、購入者側の手数料は複数の種類に分かれており、以下のような構成となっています:

  1. システム利用料:チケット1枚につき330円程度
  2. 発券手数料:コンビニでの発券時に165円程度
  3. 配送手数料:公演によって異なる
  4. 決済手数料:クレジットカード決済は無料、コンビニ決済は1件につき330円程度

チケットぴあでは、「ぴあプレミアム会員」に登録すると、配送手数料や一般発売時の発券手数料が無料になるなどの特典があります。また、購入したチケットを分配・リセールできる「Cloak」サービスも展開しており、公式の二次流通システムも整備されています。

チケットぴあは特に大規模なイベントや全国規模の公演との相性が良く、幅広い販売ネットワークを活かした集客力が強みです。ただし、手数料がやや高めに設定されていることと、カスタマイズの自由度が限られる点は考慮が必要です。

手数料・自由席の場合
販売手数料:8%
公演登録料:無料
用紙代:1枚10円
・指定席の場合
販売手数料:10%
公演登録料:10,000円
用紙代:一枚あたり10円
チケット形式紙・電子チケット
販売方式委託型

e+(イープラス)

e+(イープラス):https://eplus.jp/

e+(イープラス)は1999年に設立された、日本国内最大級のチケット販売プラットフォームの一つです。音楽コンサート、スポーツイベント、演劇、映画など、幅広いジャンルのチケットをオンラインで提供しており、使いやすいインターフェースと充実した機能が特徴です。

イープラスの強みは、独自の電子チケットサービス「スマチケ」を提供していることです。紙のチケットと違い、スマートフォン上でチケットを管理できるため、紛失の心配がなく、環境にも優しいサービスとして好評を得ています。また、チケットの公式二次流通サービスも整備されており、行けなくなった人と行きたい人をつなぐ健全な仕組みを構築しています。

手数料体系については、以下の通りです。

  1. システム利用料:チケット1枚につき220円
  2. 店頭発券手数料:ファミリーマートやセブン-イレブンでの発券時に165円/枚
  3. 配送料:宅配便(佐川急便)で配送する場合、1件につき1,100円
  4. 決済手数料:クレジットカード決済は無料、コンビニ/ATM/ネットバンキング決済は330円/件

イープラスは中小規模のイベントにも対応しやすく、使いやすいインターフェースと充実した機能が評価されています。特に電子チケットに力を入れており、デジタル化が進む現代のイベント運営との相性が良いといえるでしょう。

手数料・ライトプラン
販売手数料:8%
公演登録料:5,500円
用紙代:1枚10円
・スタンダードプラン
販売手数料:8%(一般)10%(抽選)
公演登録料:10,000円
用紙代:1枚あたり10円
チケット形式紙・電子チケット
販売方式委託型

ローソンチケット

ローソンチケット:https://l-tike.com/

ローソンチケットは、ローソングループが運営するチケット販売サービスで、全国のローソン店舗を活用した独自のネットワークが強みです。コンビニエンスストアのインフラを活かした発券システムと、「Lコード」と呼ばれるシンプルな予約コードシステムが特徴的です。

ローソンチケットの最大の特徴は、全国約14,000店舗のローソンおよびミニストップに設置されたLoppi(ロッピー)端末での簡単なチケット購入・発券サービスです。インターネットに不慣れな層でも、店頭でLコードを入力するだけで簡単にチケットを購入できる点が強みとなっています。

手数料体系については、以下のような構成となっています。

  1. システム利用料:チケット1枚につき220円程度
  2. 発券手数料:ローソン・ミニストップでの発券時に165円程度
  3. 配送手数料:公演によって異なる
  4. 決済手数料:クレジットカード決済は無料、コンビニ入金は330円

ローソンチケットは特にローカルイベントや地域密着型の公演との相性が良く、全国のローソン店舗を活用した宣伝展開も強みとなっています。また、独自のポイントプログラム「Pontaポイント」との連携もあり、ポイント還元による顧客囲い込みも行っています。

手数料問い合わせが必要
チケット形式紙・電子チケット
販売方式委託販売型

楽天チケット

楽天チケット https://ticket.rakuten.co.jp/

楽天チケットは、楽天グループが展開するチケット販売サービスで、楽天の巨大なエコシステムとの連携が最大の強みです。楽天市場や楽天トラベルなど、様々な楽天サービスとの相乗効果を活かした集客力と、楽天ポイントを活用した独自の還元システムが特徴となっています。

楽天チケットの特徴は、楽天IDでのシングルサインオン(一度のログインで複数のサービスにアクセスできる機能)と、楽天ポイントの利用・獲得ができる点です。チケット購入で楽天ポイントが貯まり、そのポイントを次回のチケット購入や楽天の他サービスで使用できる点が、楽天ユーザーにとっては大きなメリットとなっています。

手数料体系については、以下のような構成となっています:

  1. システム利用料:チケット1枚につき330円程度
  2. 発券手数料:コンビニでの発券時に165円程度
  3. 決済手数料:セブンイレブン・ ファミリーマートでの決済手数料は330円

楽天チケットは特に楽天エコシステムのユーザーとの相性が良く、楽天市場などの他サービスとのクロスプロモーションによる効果的な宣伝が可能です。また、楽天ポイントの還元率を調整することで、販促ツールとしての活用もできる点が強みとなっています。

手数料4.9%
チケット形式紙・電子チケット
販売方式委託販売型

LivePocket-Ticket-

LivePocket-Ticket-:https://t.livepocket.jp

LivePocket-Ticketは、比較的新しいチケット販売サービスながら、シンプルで使いやすいインターフェースと低コストの手数料体系で注目を集めています。特に小規模イベントやインディーズアーティストのライブなど、予算の限られたイベント主催者から支持を得ています。

LivePocket-Ticketの最大の特徴は、シンプルな手数料体系と使いやすい管理画面です。技術的な知識がなくても、直感的な操作でチケット販売ページを作成できる点が評価されています。また、SNSとの連携機能も充実しており、簡単にイベント情報を拡散できる仕組みも整っています。

手数料体系については、販売価格の5%という明瞭な料金設定となっており、これには決済手数料も含まれています。この低コストな手数料設定は、初めてイベントを主催する人や、予算管理を重視する主催者にとって大きな魅力となっています。

LivePocket-Ticketは特に小〜中規模のイベントやコミュニティベースの催しとの相性が良く、必要十分な機能をリーズナブルな価格で提供している点が評価されています。ただし、大手プレイガイドと比較すると知名度や集客力では劣る点は考慮が必要です。

手数料・無料イベント
無料
・有料イベント
販売手数料5%
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーブ型

Peatix

Peatix:https://peatix.com/

Peatixは、コミュニティイベントや小規模セミナー、ワークショップなどの運営に特化したチケット販売・イベント管理プラットフォームです。シンプルなインターフェースと充実したコミュニティ機能が特徴で、特にビジネスイベントやスキルシェア系のイベントでの利用が多く見られます。

Peatixの最大の強みは、イベント管理機能の充実度です。単なるチケット販売だけでなく、参加者とのコミュニケーション機能や、イベント当日の受付管理、参加者へのフォローアップメール送信など、イベント運営をトータルでサポートする機能が揃っています。また、独自のSNS的機能も備えており、イベントを通じたコミュニティ形成にも適しています。

手数料体系については、チケット販売価格に対して一定の手数料率(無料イベントは無料、有料イベントは販売価格の4.99%+99円/枚)という明瞭な設定となっています。

Peatixは特にセミナーやワークショップ、ミートアップなどのコミュニティベースのイベントとの相性が良く、イベントを通じた参加者同士のつながりを重視するイベント主催者から支持を得ています。ただし、大規模な音楽イベントやスポーツイベントなどには機能的に不向きな面もあります。

手数料・無料イベント
無料
・有料イベント
一枚当たり4.9%+99円
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーブ型

teket(テケト)

teket:https://teket.jp/

tteket(テケト)は、NTTドコモが開発した電子チケット販売サービスで、特に音楽コンサートや舞台公演向けに特化しています。現在は株式会社teketによって運営されており、審査不要で誰でも簡単にイベントページを作成できる手軽さが特徴です。特にクラシック音楽やオーケストラのコンサートなどで利用が広がっています。

teketの最大の特徴は、購入者側の手数料の安さです。通常、チケット購入時にはシステム利用料や発券手数料などが発生しますが、teketではこれらの手数料が無料となっています。これにより、チケット代金以外の追加費用を気にせずに購入できる点が、多くのユーザーから支持されています。また、購入者は会員登録なしでもチケット購入が可能であり、購入したチケットはメールで送られてくるPDFチケットで管理できます。

手数料体系については、イベント主催者側の販売手数料は以下のような構成となっています。

  1. 無料公演の場合:完全無料(手数料0円)
  2. 有料公演(自由席/ライブ配信)の場合:販売手数料8%

初期費用や月額固定費は無料で、販売実績に応じた手数料のみとなっているため、小規模なイベントや初めてチケット販売を行う主催者にとって導入しやすいサービスといえるでしょう。

teketはシンプルさを重視しているため、機能面では大手プレイガイドと比較するとやや限定的です。しかし、チケット作成から販売、入場管理までの基本機能は備えており、BASE(ベイス)やSUZURI(スズリ)などのECサイトとの連携も可能です。また、チケット譲渡機能やシリアルコードでの招待機能なども備えています。

teketは特に小〜中規模のイベントや、クラシック音楽、オーケストラなどのコンサートとの相性が良く、手数料の安さと導入の容易さから、アマチュア団体からプロの団体まで幅広く利用されています。

手数料無料イベント 0円
自由席 8%
指定席 10%
振り込み手数料 220円/回
チケット形式紙・電子チケット
販売方式セルフサーブ型

ZAIKO

ZAIKO:https://zaiko.io/

ZAIKOは、「アーティスト・主催者ファースト」をコンセプトに掲げる電子チケット販売プラットフォームです。特にライブ配信に強みを持ち、業界最多のライブ配信イベント実績を誇ります。独自の世界観を持つオリジナルの販売ページを簡単に作成でき、イベントブランディングを損なわないチケット販売が可能です。

ZAIKOの最大の特徴は、柔軟な手数料設定オプションです。従来は均一だった販売手数料を、主催者が0%に設定することが可能となりました。これにより、手数料を購入者負担とするか主催者負担とするかを選択できるようになり、イベントの性質や戦略に合わせた収益構造を設計できます。また、「投げ銭」機能も備えており、ライブ配信時に視聴者から追加の支援を受けることができるシステムも整っています。

手数料体系については、以下のような構成となっています。

  1. 主催者販売手数料:0%〜(主催者が選択可能)
  2. 購入者手数料:主催者が0%を選択した場合、購入者が負担

ZAIKOは多言語・多通貨対応が強みで、日本語、英語、中国語、韓国語などに対応しており、海外からの購入も容易です。決済方法もクレジットカードだけでなく、Alipayなど海外の決済システムにも対応しています。このグローバル対応により、国境を越えたイベント運営が可能となっています。

また、ZAIKOは「ZAIKOプレミアム」というサブスクリプション型の会員サービスも提供しています。月額600円(税込)で、購入手数料が実質0円になるなどの特典が得られます。頻繁にチケット購入するユーザーにとっては、コスト削減になるサービスとなっています。

ZAIKOの独自機能として、チケット購入データの分析機能が充実しています。購入者の傾向や行動パターンを分析し、マーケティング施策に活用することができます。また、配信中のコメント機能や投げ銭機能のデータも収集・分析できるため、ファンエンゲージメントの向上に役立てることができます。

手数料有料配信 8〜20%
配信手数料 135円
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーブ型

ticket board(チケットボード)

ticket board:https://ticket.tickebo.jp

チケットボートは、コンサートやライブのチケットの申し込みから、支払い、発券、入場までをスマートフォンで行える電子チケットサービスです。電通、NTTドコモ、ドリームインキュベータの3社の共同出資により2015年に設立されました。電通やNTTドコモが株主であるため、大規模なコンサートやスポーツイベントでの採用実績が豊富です。さらに、アーティストの公式ファンクラブチケットやスポーツチームの会員向けチケットなど、特定のファン層向けのチケット販売に強みを持っています。

ticket boardは電子チケットに特化しており、スマートフォンアプリでのチケット管理が基本となります。これにより、紙のチケットと比較して偽造が困難であり、また紛失のリスクも低減されています。アプリ内ではチケット情報の管理だけでなく、イベント情報の確認や関連コンテンツの閲覧も可能です。

また、公式の譲渡・リセール機能も備えており、行けなくなった場合の譲渡や返金が公式の手続きで行えるため、二次流通市場の健全化にも貢献しています。譲渡時の手数料も設定されており、不正転売目的の購入を抑制する効果もあります。

手数料公演によって異なる
チケット形式紙・電子チケット
販売方式委託販売

Tiget

Tiget:https://tiget.net

Tigetは、少人数のインディーズイベントから数千人規模の大型フェスまで幅広く対応する電子チケット販売サービスです。シンプルで使いやすいインターフェースと、即日審査でスピーディーなイベント公開が可能なことから、特に小〜中規模のイベント主催者から支持を得ています。

Tigetの最大の特徴は、低コストな手数料体系と機動的なイベント公開の速さです。イベント情報の登録から審査、公開までがスピーディーで、急な告知が必要なイベントでも対応可能です。また、シンプルな操作性で専門知識がなくても直感的に操作できるため、初めてイベントを主催する人でも簡単に利用できます。

手数料体系については、以下のような構成となっています。

  1. 販売手数料:チケット販売価格の5.5%(税込)
  2. 振込手数料:550円/件

Tigetはソーシャルメディアとの連携機能が充実しており、FacebookやTwitterなどと連動したイベント告知が簡単に行えます。また、イベント情報を埋め込み可能なウィジェットも提供しており、自社サイトやブログでのチケット販売も容易です。

手数料5.5%
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーフ型

PassMarket(パスマーケット)

PassMarket:https://passmarket.yahoo.co.jp/

PassMarket(パスマーケット)は、Yahoo! JAPANが運営するイベント管理・チケット販売サービスです。Yahooの巨大なユーザーベースを活かした集客力が強みで、特に幅広いジャンルのイベントに対応しています。セミナー、ワークショップから、フェス、マルシェまで、様々なタイプのイベントで活用されています。

PassMarketの最大の特徴は、Yahoo!のプラットフォームと連携した高い集客力です。Yahoo!のトップページや検索結果からの誘導が可能で、Yahoo!のユーザー基盤を活かした露出が期待できます。また、Yahoo!ウォレットとの連携により、Yahoo!ユーザーはスムーズに決済を完了できるため、購入のハードルが低くなっています。

手数料体系については、以下のような構成となっています。

  1. 販売手数料:チケット販売価格の3.564%(税込)

販売手数料が他サービスと比較して低めに設定されている点が特徴で、特に高額チケットの販売では有利に働きます。また、無料イベントの場合は完全無料で利用できるため、集客が目的のセミナーなどにも適しています。

PassMarketは操作性の良さも魅力で、イベント情報の登録からチケット販売ページの公開までが簡単に行えます。テンプレートが充実しているため、デザインにこだわらなくても見栄えの良い販売ページを作成できます。また、スマートフォン対応も万全で、モバイルからの購入もストレスなく行えます。

Yahoo!のサービスであるため、安心感や信頼性も高く、初めてオンラインでチケットを購入する層にも抵抗感が少ないのも特徴です。ただし、Yahoo! JAPAN IDが必要なため、特に若年層には若干のハードルとなる可能性もあります。

手数料3.564%
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーフ型

チケットfor LINE Hybrid

https://tfl.ic-product.jp/

チケットfor LINE Hybridは、日本最大級のメッセンジャーアプリLINEと連携した電子チケット販売サービスです。LINE上で完結するチケット購入・管理フローが特徴で、特にLINEを日常的に使用する層への訴求力が高いサービスとなっています。

チケットfor LINE Hybridの最大の特徴は、LINEアプリ内でのシームレスなチケット体験です。イベント情報の閲覧からチケット購入、支払い、チケット管理まで全てLINE上で完結します。これにより、別アプリのダウンロードや新規会員登録の手間がなく、ユーザーにとって極めて利便性の高い体験を提供しています。

また、LINEのID連携により、チケットの不正転売や転用を防止する機能も備えています。チケットはLINEアカウントに紐づけられるため、第三者への安易な譲渡が困難になり、正規のチケット流通を促進します。

さらに、LINE公式アカウントとの連携により、イベント告知からチケット販売、当日案内、事後フォローまで一貫したコミュニケーションが可能です。これにより、イベント前後のエンゲージメントを高め、ファンとの継続的な関係構築に貢献します。

手数料チケット1枚毎の利用手数料のみ(要問い合わせ)
チケット形式電子チケット
販売方式セルフサーブ

まとめ

本記事では、さまざまなチケット販売サービスの特徴と手数料体系を比較してきました。チケミーのNFT技術を活用した不正転売防止と二次流通収益化、チケットぴあやイープラスの幅広い販売網と知名度、ローソンチケットの店舗ネットワーク、ZAIKOの柔軟な手数料設定オプション、teketの購入者手数料無料という特徴など、各サービスにはそれぞれの強みがあります。

イベント主催者としては、単に手数料の安さだけでなく、販売方法の柔軟性、必要機能の充実度、決済システムの多様さ、入場管理のしやすさ、不正転売防止対策、サポート体制など総合的に判断することが大切です。

最終的には、イベントの規模、ターゲット層、予算、必要な機能などを総合的に考慮し、自分のイベントに最適なサービスを選ぶことが成功の鍵となります。チケットを販売する際には、チケミーがおすすめです。

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