イベントの案内に雨天決行と書いてあっても、当日の空模様が怪しいと行くべきか迷います。

荒天中止と併記されていれば、どこからが荒天なのかも気になるところです。

荒天の目安としてイベント業界でよく使われるのは、降水量20mm/h・風速10m/s・気象警報の3指標です。

ただし業界統一の基準は存在せず、排水設備が整った会場と河川敷では同じ降水量でも中止か続行かの結論が正反対になることもあります。

この記事では雨天決行・雨天中止・荒天中止・雨天順延の4語の違いと荒天の数値基準を解説します。

参加者は当日の備えと中止情報の確認方法、主催者は判断タイミングと通知例文をそのまま活用できます。

雨天決行の意味と読み方

雨天決行は「うてんけっこう」と読みます。

雨が降っても予定通り実施するという意味です。

屋外の運動会やお祭り、野外ライブなどでよく使われる表現です。

英語では「rain or shine」——雨でも晴れでも予定通りに、という意味にあたる表現です。

もっとも、いかなる大雨でも決行するという意味ではありません。

多くのイベントでは「雨天決行、荒天中止」とセットで表記されており、安全に支障が出るほどの悪天候では中止です。

雨天決行・雨天中止・荒天中止・雨天順延の違い

イベント案内に並ぶ天候表記は4種類あり、それぞれ中止や延期の判断基準が異なります。

表記の意味を取り違えると、当日の行動を誤ります。

雨天中止は雨が降ったら取りやめ

雨天中止と書かれていれば、雨を理由にイベントが取りやめになります。

ただし、小雨であれば実施される場合もあります。

最終的な開催可否は主催者が当日の天候を見て下すため、公式サイトやSNSでの告知を確認するのが確実です。

荒天中止は安全に支障がある天候で取りやめ

「雨天決行・荒天中止」と書いてあるのをよく見かけるのに、どこからが荒天なのかはどこにも書いていない、という場面は珍しくありません。

明示されていないケースがほとんどで、線引きは主催者の判断に委ねられているのが現状です。

ただし、荒天中止の線引きは雨量ではなく安全です。

台風や雷、暴風など参加者やスタッフの安全を確保できない天候になった場合に適用されます。

屋外フェスやスポーツイベントでは会場の地形や観客席の構造で安全ラインが変わり、統一された基準はありません。

同じ降水量でも、排水設備が整った会場と河川敷では中止か続行かの結論が正反対になることもあります。

荒天の基準は風速・降水量・警報レベル

労働安全衛生規則が定める屋外作業の中止基準は、10分間平均風速10m/s以上です。

イベントに直接適用される法律ではありませんが、野外での安全ラインとして多くの自治体がこの数字を援用しています。

たとえば降水量については、秋田商工会議所や江東区の屋外イベント中止基準で1時間あたり20mmが目安として使われています。

気象庁の雨の強さ階級表では、50mm以上が「非常に激しい雨」にあたり、この水準になると車の運転すら危険です。

気象警報(大雨・暴風・洪水)や雷注意報が出ていれば、数値に関係なく中止と考えて差し支えありません。

子ども連れの祭りだと、風速7〜8m/sでテントが飛ぶ事故の事例もあります。

数値はあくまで目安で、会場の構造と来場者層によって安全ラインは動きます。

雨天順延は日程を後ろにずらす

雨天順延は中止ではなく、日程を変更して実施する意味です。

すでに購入したチケットがそのまま使えるかは主催者の案内によって異なります。

順延には会場の再確保が必要で、希望日に空きがなければ結果的に中止になることもあります。

順延日が決まるまで時間がかかるケースもあるため、主催者の公式発表を待ってください。

雨天決行のイベント、何を準備する?

雨天決行と書いてあるなら、雨前提で準備しておけば当日は楽です。

最低限、以下の2点だけ確認してください。

レインコートと足元の準備

レインコートかポンチョを選んでください。傘は混雑したイベント会場だと視界を遮り、禁止している主催者もいます。

足元は長靴か防水スニーカーです。

芝生エリアや未舗装の通路がある外の会場だと、普通のスニーカーは数時間で使いものにならなくなります。

当日の中止情報の確認方法

SNSの中止情報は非公式アカウントの誤情報が混ざります。

確認先は主催者の公式サイトか公式SNSに絞ってください。

チケット購入時のメールや申込完了画面に問い合わせ先が書いてあるので、出かける前にスクリーンショットを撮っておくと安心です。

電子チケットを使っているなら、当日のトラブルへの備えも確認しておくと会場で慌てずに済みます。

電子チケット販売におけるよくあるトラブルとは?トラブルの解決方法を詳しく解説!

主催者はどう判断すればいい?中止・決行の基準

降水確率で判断しようとする主催者は多いですが、確率は判断材料になりません。

見るべきは降水量・風速・警報の3つです。

安全基準で線を引く(降水量・風速・警報)

確率が70%なら中止にするべきか、50%ならどうか。この問いの立て方自体がずれています。

降水確率は気象庁の定義で「その地域で1mm以上の雨が降る確率」です。

雨量も風の強さも反映しない数値です。

確率が80%でも霧雨で終わることがあり、40%でもゲリラ豪雨に当たることがあります。

実際に多くの自治体が中止の線引きに使っているのは、大雨警報・暴風警報の発令、または降水量20mm/h・風速10m/sの超過です。

前のセクションで挙げた数値と同じですが、ここで見るのは予報の確率ではなく、実況の降水量や風速です。

小規模な祭りやマルシェだと、安全に問題がなくても客足が見込めないという理由で中止になります。

現場の主催者にとっては、安全と採算の両方が判断材料です。

安全を担保しつつ収支が成り立つかを、降水量・風速・警報の実況値で判断します。

いつ判断するか

タイミングは、イベントの開催時間から逆算して決まります。

午前開催であれば当日朝6〜8時、午後開催なら当日10時から正午が目安です。

来場者の移動時間を考えると、開始3〜4時間前には結論を出さないと、会場に向かっている途中で中止を知るという事態が起きます。

一方で、大規模フェスのように設営に2〜3日かかるイベントでは、2日前の時点で設営を続けるか撤収するかの見極めが先に来ます。

当日朝の最終確認だけでなく、前日夜の段階で中止の可能性を告知しておく運営も近年は増えてきました。

最終決定権は主催者が持つとして、現場責任者に即時中止の権限を別途付与しておく形が多く見られます。

安全・周知・費用の3軸を確認し、費用だけを理由に決行を押し通すと事故を招きかねません。

天気予報はどこまで信用できるか

気象庁の精度検証データによると、明日の降水予報の適中率は年平均83%です。

裏返すと5回に1回は外れます。

もっとも月別・地域別で差があり、梅雨から夏にかけては局地的な豪雨の影響で外れやすくなります。

3日先以降になると気象庁は信頼度をA・B・Cで表示しており、Cは「予報が大きく変わりうる」という意味です。

3日前の晴れ予報で決行を確定するのは早すぎます。

前日夜に仮判断を出し、当日朝に実況天気を見て最終確定する二段構えが無難です。

中止や延期をどう伝える?

中止を決めたら、次は参加者への連絡です。

伝え方を間違えると、会場に来てから中止を知る人が出てしまいます。

通知手段の選び方

イベントの中止連絡でトラブルになりやすいのが、SNSだけで告知して終わるケースです。

フォローしていない参加者、通知をオフにしている参加者には情報が届かないままです。

たとえばチケット販売アプリを経由していれば、購入者全員にプッシュ通知やメールを一斉送信できます。

受け取り側のSNSフォロー状況に関係なく、チケットを持っている人に届く仕組みになっています。

高齢者が多い地域の祭りやフリーマーケットなど、アプリ経由のチケット販売をしていないイベントは、会場入口への掲示、町内放送、電話連絡網といったアナログな手段を組み合わせないと、参加者全員には届きません。

雨天中止のお知らせ例文

そのまま使える例文を載せておきます。

> 重要:○○イベント 開催中止のお知らせ

>

> ○月○日(○)に開催を予定しておりました「○○イベント」は、雨天のため中止とさせていただきます。

>

> チケットをご購入済みの方には、○月○日までに返金手続きのご案内をお送りいたします。

>

> ご不明な点がございましたら、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

>

> 問い合わせ先○○実行委員会 TEL: 000-0000-0000 メール: info@example.com

なお、返金の案内と問い合わせ先は入れておくと安心です。

中止の事実だけ伝えて返金情報がないと、参加者は「チケット代はどうなるのか」がわからず、問い合わせが殺到します。

延期のお知らせ例文

延期の場合は、中止と違って「いつに振り替えるのか」の情報が加わります。

> 重要:○○イベント 延期のお知らせ

>

> ○月○日(○)に開催を予定しておりました「○○イベント」は、荒天が見込まれるため延期とさせていただきます。

>

> ■ 延期後の開催日: ○月○日(○)※同会場・同時間

>

> お手持ちのチケットはそのまま延期後の日程でご利用いただけます。延期後の日程にご都合が合わない場合は、○月○日までに返金をお申し出ください。

>

> 問い合わせ先○○実行委員会 TEL: 000-0000-0000 メール: info@example.com

ただし延期日が未定の場合、「延期後の開催日」欄を空欄で出すと参加者の不安が増します。

日程が決まっていない段階では「延期日は決まり次第、メールでご案内します」と明記し、次の連絡がいつ届くかの目安も添えてください。

イベントのチケット販売にアプリを使っていれば、中止・延期どちらの場合も購入者へ一斉に通知を届けられます。

![チケミー資料請求バナー](https://ticketme.co.jp/contact/ticket?utm_source=google&utm_medium=ticketmelab&utm_campaign=event-proposal)では購入者全員へのプッシュ通知に加え、返金処理もオンラインで完結します。

電話やメール対応の手間を減らしたい主催者の方は、チケミーの導入を検討してみてください。

まとめ

雨天決行は雨でも予定通り行う、雨天中止は雨なら取りやめ、荒天中止は安全に支障がある天候で取りやめという意味です。

荒天の目安は降水量1時間20mm超・風速10m/s超・気象警報の発令時ですが、会場の条件によって変わります。

数値だけで線引きせず、来場者が安全に過ごせるかで判断してください。

参加者はレインコートと防水シューズを準備し、出かける前に主催者の公式ページを見てください。

主催者は降水確率を捨てて降水量・風速・警報の3点で判断し、前日夜と当日朝の2回に分けて告知すると混乱が減ります。