チケットを抽選販売販売したいけど方法がわからないという事業者様。本記事では、事業者向けにチケット抽選販売の基礎知識から実践的なノウハウまでを網羅的に解説します。抽選販売のメリットや一般的な流れ、抽選方式の種類、システム選定のコツなど、抽選販売を成功させるために必要な情報が満載です。ぜひ最後までお読みいただき、スムーズなチケット抽選販売の実現にお役立てください。

チケット抽選販売とは?

チケット抽選販売の定義と仕組み

チケット抽選販売とは、チケットの申込者多数の場合に、公平な抽選で当選者を決定する販売方式のことです。事前に抽選申込期間を設け、応募者の中から無作為に当選者を選出します。当選者のみがチケットを購入できる権利を得られるため、人気イベントの販売方法としてよく用いられています。

抽選販売の仕組みは至ってシンプルです。まず主催者側が抽選受付期間と抽選日を告知し、その期間内に希望者が申込みを行います。期間終了後、抽選システムや抽選会で当選者を無作為に選出。当選者にはチケット購入の案内を送り、期日までに購入手続きをしてもらいます。こうして、応募者全員に公平な当選チャンスを提供しながら、チケット販売を円滑に進められるのです。

抽選販売を行うメリットとは?

抽選販売には、イベント主催者にとって大きなメリットがあります。まず、一般販売での混雑や重複申込を防げることです。また抽選により当選者を絞り込むため、サーバーダウンや多重申込などのトラブルを回避できます。

また、事前に申込数を把握できるのも大きな利点です。チケットへの需要を事前に計れるため、適切な枚数設定やキャンセル分の調整がしやすくなります。結果として機会損失を防ぎ、チケットを完売させやすくなるでしょう。

さらに抽選販売は、イベントの話題性を高める効果もあります。倍率の高い抽選ほど希少価値が生まれ、当選すればSNSでの拡散も期待できます。チケットが手に入りにくいとユーザーの購買意欲も高まるため、販促効果も見込めます。もちろん抽選倍率の設定は慎重に行う必要がありますが、適切に運用すればイベントの認知度アップとチケット完売の一石二鳥が狙えます。

抽選販売を行うデメリットとは?

抽選販売には、イベント主催者にとっていくつかのデメリットも存在します。まず、抽選に外れた参加希望者の失望感が挙げられます。当選倍率が高いイベントほど、多くの人が抽選に外れることになり、イベントに対する不満や主催者への批判につながりかねません。

また、抽選販売は一般販売に比べて手間とコストがかかります。抽選システムの構築や運用、当選者への連絡、キャンセル待ちの管理など、追加の業務が発生します。これらに対応するための人員や時間、費用が必要となり、主催者の負担が増大する可能性があります。

さらに、抽選販売では売上の予測が難しくなるというデメリットも。当選者のキャンセルや入金遅延などにより、実際の販売枚数が見込みを下回るリスクがあります。その結果、イベントの採算性に影響を及ぼす恐れがあります。

加えて、抽選販売は購入者の利便性を損なう面もあります。チケット購入のために複数回のアクセスが必要となり、手続きが煩雑になります。また、当選の可否が開催直前まで分からないため、参加者の予定が立てづらくなるでしょう。

このように、抽選販売にはメリットだけでなくデメリットも存在します。イベントの規模や特性、ターゲット層などを総合的に考慮し、販売方式を慎重に選択する必要があると言えるでしょう。

チケット抽選販売の一般的な流れ

チケット抽選販売の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 抽選受付期間の告知
    ウェブサイトやSNSで、抽選受付期間とルールを事前に周知します。
  2. 抽選申込みの受付
    指定期間内に、専用フォームやシステムで申込みを受け付けます。
  3. 抽選の実施
    受付期間終了後、厳正な抽選で当選者を選出します。
  4. 当選者への連絡
    当選者にメールや郵送で、チケット購入手続きの案内を送ります。
  5. 指定期間内の入金
    当選者は指定の期日までにチケット代金を支払います。
  6. チケットの発券・発送
    入金確認後、チケットを発券または発送します。
  7. 追加販売の実施(オプション)
    キャンセル分やチケット残数がある場合、追加抽選や一般販売を行います。

以上が抽選販売の基本的な流れとなります。もちろん実際は、申込フォームの作成から当落発表の方法まで、詳細な準備と手順が必要不可欠です。計画的に進めていくことが、円滑なチケット抽選販売の鍵を握ります。

チケット抽選販売の方法を解説!

抽選方式の種類と特徴

チケット抽選販売における抽選方式は、大きく分けて3つあります。

・完全抽選方式
申込者全員を対象に一律の条件で抽選を実施。応募日時の早い遅いに関係なく、当選確率は全員同じです。シンプルでわかりやすい反面、人気公演は倍率が高くなりがち。

・先着順抽選方式
早期に申し込んだ人から優先的に抽選。急いで申し込めば当選チャンスが上がるため、応募のモチベーションになります。ただし後から申し込んだ人が不利になるのが難点。

・複数回抽選方式
抽選を複数回に分けて実施。倍率を調整しやすく、落選者にも複数回チャンスがあるのがメリット。その分手間がかかり、全日程の確定に時間がかかります。

それぞれの抽選方式にはメリットとデメリットがあるので、自社のリソースやイベントの特性を踏まえて最適な方式を採用しましょう。どの方式を取るにせよ、ルールを明確にし、公平性を担保することが肝要です。

抽選のタイミングと期間の設定

抽選販売を行う際は、抽選のタイミングと受付期間の設定が重要なポイントとなります。

まず抽選のタイミングですが、公演日の2~3ヶ月前に実施するのが一般的です。あまり早すぎると購入意欲が高まりにくく、遅すぎると予定が立てづらいためです。公演規模やチケット価格によって前後しますが、このあたりを目安に設定するとよいでしょう。

抽選販売の受付期間は、10日~2週間程度が目安です。短すぎると応募機会を逸し、長すぎると抽選までに時間がかかって購入者の熱が冷めてしまいます。平日のみか土日を含めるか、開始時間なども考慮しましょう。

いずれにせよ、応募者数の予測とすり合わせながら、イベントごとに最適な日程を模索するのがコツです。初めのうちは長めに期間を取り、徐々に調整していくとよいかもしれません。

当選者・落選者への通知方法

抽選結果の発表は、当選者と落選者、双方への丁寧な対応が欠かせません。

基本的に当選者には、メールまたは郵送で購入手続きの案内を送ります。専用のURLを添付し、認証コードを設けるなどセキュリティ面も配慮しましょう。あわせて購入期限を明記し、早めの手続きを促すのもポイントです。

一方落選者への通知は、当落発表のページで行うのが一般的です。ログインして確認するシステムなら、個別にメールを送る手間が省けます。ただしアクセス集中でサーバーダウンのリスクもあるため、しっかりとキャパシティ設計をしておくことが大切です。

また、落選者には次回以降の優遇措置などをアナウンスするのも効果的です。再抽選への参加資格を与えたり、次回の先行申込権を付与したりと、リカバリーの機会を用意することによって落選者の不満を減らすことができます。

当落発表の正確性とセキュリティの担保は絶対条件です。ミスが許されない重要な局面であることを肝に銘じておきましょう。

抽選販売に適したシステムの選び方

自社開発か外部サービス利用か

チケット抽選販売の実施には、抽選申込みを受け付けるシステムが不可欠です。そのシステムをどう用意するかは、主に2つの選択肢があります。

1つは自社開発です。自社のウェブサイトに抽選フォームを設置し、サーバーを用意して管理する方法です。細かいカスタマイズができるのが強みです。ただし開発コストと運用負荷を要するため、一定の規模と体制がないと難しいかもしれません。

もう1つが外部サービスの利用です。チケット販売に特化したサービスを活用することで初期コストを抑えることができます。規模の大小を問わず導入しやすいのがメリットです。一方で細かい仕様変更には柔軟に対応できないケースもありまう。

どちらを選ぶべきかは、予算や要件によって異なります。しかし費用対効果を考えた際に自社開発をするよりも外部サービスを使用することがおすすめです。

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抽選販売システムに必要な機能とは

チケット抽選販売のシステムに求められる機能は多岐にわたります。まず必須なのが、申込情報を適切に管理するデータベース機能です。応募者の氏名や連絡先を安全に蓄積し、スムーズに抽出できる仕組みが欠かせません。

加えて重要なのが、トラフィック対策とセキュリティ対策です。サーバーダウンを防ぐためのキャパシティ設計と、不正アクセスを防ぐためのログイン認証は最低限必要です。できれば同一IPからの複数申込を制限する機能もあると望ましいでしょう。

さらに、抽選と当選者管理の機能も大切です。乱数による公平な抽選アルゴリズムを搭載し、当選者フラグの設定や当選メール送信など一連の流れを自動化できると運用がらくになります。

加えて、料金決済機能の充実度も見逃せません。クレジットカード決済はもちろん、コンビニ決済や電子マネー対応まであると利便性が高まります。

上記の機能を踏まえつつ、実際の運用イメージをしっかりとシミュレーションしましょう。自社の体制やニーズに適したシステム選定を心がけましょう。

チケット抽選販売で気をつけるべきポイント

公平性を確保する抽選ルールづくり

チケット抽選販売で最も重要なのは、公平性の確保です。応募者全員に平等な当選チャンスを担保するためにも、厳正な抽選ルールの策定が不可欠と言えるでしょう。

まず、抽選の実施方法を明文化すること。具体的には、抽選のタイミングや抽選ツールを事前に定め、運用を統一します。可能であれば公正な第三者を立ち会わせるなど、透明性を高める工夫も効果的です。

加えて、当選条件のルール化も重要です。一人あたりの当選枚数制限を設けたり、同一名義や同一IPからの重複申込を禁止したりと、明確なガイドラインを定めましょう。応募資格や当落通知の方法なども、事前にきちんと開示しておくことが求められます。

さらに、キャンセル発生時のルールも必須です。一定期間経過後の無断キャンセルには罰則を設けるなど、厳格な姿勢で臨むことが公平性の担保につながります。

なによりも大切なのは、ルールを文書化して公表し、運用段階でもブレないことです。応募者からの信頼を得るためにも、一貫性を持った公平な抽選運営を徹底しましょう。透明性の高いオペレーションこそが、抽選販売成功のカギを握ると言っても過言ではありません。

不正申込を防ぐセキュリティ対策

チケット抽選販売では、不正申込への対策も欠かせません。転売目的の大量申込や、botを使った不正アクセスは後を絶たないのが実情です。

基本的な対策としては、HTTPSによる通信の暗号化が挙げられます。フォームへの入力情報を保護し、安全性を高めることが必要です。加えて、ワンタイムトークンを用いた二重送信防止など、多重防御の仕組みも検討に値するでしょう。

さらに突き詰めるなら、アクセス元の監視も重要。IPアドレスを分析し、同一IPからの大量アクセスを検知・遮断する機能の実装がおすすめです。場合によってはCAPTCHAの導入も一案かもしれません。

ただし、セキュリティ強化はUXとのバランスが大切です。あまりに厳しすぎる認証を課すと、利用者に敬遠されかねません。利便性との両立を図りながら、適度な防御レベルを模索するのが肝要と言えるでしょう。

不正申込対策は安全運営の要です。リスクを最小限に抑えるための方策を、システム面・運用面の両面から講じていく必要があります。セキュリティの軽視は禁物です。セキュリティ意識を高く保ち、堅牢な抽選環境を整えることを心がけましょう。

当選者・落選者対応の事前準備

チケット抽選販売では、当選者と落選者、それぞれへの丁寧な対応が求められます。スムーズな運用のためにも、事前の準備は怠れない大切な要素と言えるでしょう。

当選者対応では、チケット購入手続きの案内が肝心です。メールや郵送での通知文は、分かりやすさと親しみやすさを大切にし、専用URLへの誘導や、購入期限の明記などは確実に盛り込みましょう。

また、当選者からの問い合わせにも備えが必要です。決済方法や受取方法など、想定される質問にはマニュアルを用意しておくと安心です。丁寧で迅速な対応を心がければ、イベントへの期待感も高まります。

一方落選者対応は、配慮の行き届いた言葉選びがポイントです。ただ結果を通知するだけでなく、次回への期待を促すメッセージを添えるなど工夫の余地は大いにあります。できればアンケートを取るなどして、需要の把握に役立てるのもおすすめです。

抽選販売は、当落発表後の対応も含めてトータルで設計すべきプロセス。事前準備を綿密に行い、きめ細やかなフォローを欠かさないよう心がけましょう。ファンの信頼と共感を得られるか否かは、そこに懸かっていると言えるでしょう。

抽選販売におすすめなチケット販売システムとは

チケミー:https://ticketme.io/

チケミーは、個人や小規模な団体でも簡単にチケット販売ができるサービスです。チケミーを使えば、自分で設定したチケット価格で、24時間いつでもどこでもオンラインでチケットを販売することができます。

チケミーの一番の特徴は、チケットが2次流通(リセール)された場合、売買された額の一部が主催者に支払われる点です。これまで非公式の転売サイトや公式サイトでチケットが売買された場合でも主催者側には還元されることはありませんでした。

しかし、チケミーでは2次流通がされるたびに、チケットを発行した主催者に売り上げの5%~55%が還元されます。2次流通の金額は主催者側が設定できるため予想以上の高騰を防ぐことができます。

そんなチケミーでもチケットを抽選販売するシステムがあります。不正転売を防ぎながらチケットを抽選販売できます。

まとめ

本記事では、チケット抽選販売の基本から実践的なノウハウまで解説してきました。

抽選販売には、一般販売にはないメリットがたくさんあります。サーバーダウンや多重申込を防げるほか、話題性の向上や完売率アップも狙えるのが大きな魅力。導入への敷居は低くありませんが、適切な方式選定とシステム設計が成功のカギを握ります。

また、抽選ルールの策定や不正対策など、運用面の工夫も欠かせません。公平性とセキュリティの確保は大前提。加えて、当選者・落選者それぞれへのきめ細やかな対応も重要です。単なる抽選の実施に留まらず、トータルな視点での準備が求められます。

そんな中、チケット抽選販売の設計・運用を支援してくれるのが、チケットの抽選販売システム「チケミー」です。劇団のVIP・eスポーツ・コンサートなどに続々導入してもらっております。
気になったら、お問い合わせ・資料請求をしてみてください。

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