事業拡大のために海外展開をしたいという方がいらっしゃると思います。その展開のためにJLOXから補助金を受け取ることができる可能性があります。この記事では、海外制作会社による国内ロケ誘致等に係る支援のための補助金の応募期間や、対象者、応募資格などについて解説します。

他の事業に関しても解説しているので、対象となっているのかご覧になっていただけると幸いです。

JLOXについて

JLOXは、経済産業省が日本のゲーム、映像、アートコンテンツ産業を国内のライブエンタメ等のコンテンツ産業を下支えし、収益力回復に向けたイベントの実施を支援するための補助金です。JLOXのこともこの記事で解説しているので詳しく知りたい方はご覧ください

応募期間

募集回応募受付期間採否通知日
第1回2024年3月4日から3月15日2024年3月29日
第2回2024年5月20日から6月7日2024年6月24日
第3回2024年8月26日から9月13日2024年9月30日

対象となるコンテンツ

海外制作スタッフが参加し、日本を撮影ロケーションに含んで製作される大型の海外映像作品 (実写映画、配信ドラマ 等)

応募資格について

補助金を使用できる対象者は以下の通りです。

  1. 日本の法令に基づき設置された法人(企業、団体等) 
  2. 海外制作会社等と共同で映像作品を制作する者、または海外制作会社等から委託契約 の受託等を受けている者

応募要件

以下の要件を満たし、審査委員会が採択した場合、補助金を得ることができます。

  • 以下の要件を満たすことに加え、②~⑤の要件を満たすもの 
  1. 以下の(ア)、(イ)又は(ウ)に該当する映像作品 
    • (ア) 日本国内における直接製作費5億円以上の作品
    •  (イ) 総製作費10億円以上かつ日本国内における直接製作費 2 億円以上の作品 
    • (ウ) 公開、配信、放映または放送等を行う予定としている国が 10 カ国以上であり、かつ日本国内における直接 製作費2億円以上の作品
  2. 国内映像産業への裨益があること(現地雇用による人材育成、国内スタジオの活用、国内でのポストプロダクション におけるVFX等の高度な編集作業の実施(国内スタッフの雇用及び育成)等)
  3. 日本のシーンが確約されていること 
  4. 製作者が作品のプロモーションを通じ、ロケ地となった地域のプロモーションに協力可能であること 
  5. 映像作品における日本のシーンを通じた魅力について、グローバル展開に向けた工夫を有すること

審査基準

事業遂行力、実施体制、経費の妥当性、企画内容、加点要素に基づいて審査されます。

事業遂行力

  • 応募要件を満たしているか 
  • 財政基盤 
  • 自社やパートナー企業の事 業全体の実施体制 
  • 合理的なスケジュールにより 事業の完遂が予定されてい るか 
  • 権利関係 
  • 過去実績   等

実施体制 

  • 主要スタッフ・キャスト及び、プ ロダクションの略歴・実績 
  • 外国人スタッフの参加 等

経費の妥当性 

  • 事業に対する予算の合理性 
  • 予算表、予算詳細 
  • 見込む効果や成果との費用対効果 
  • 収支計画における計画性 (年度計画、全体計画、プ ランニング、展開の戦略性) 等

企画内容 

  • 作品の企画意図が明確である か 
  • 優れた企画がされているか 
  • 公開、配信、放映、放送等の実現可能性が示されているか 
  • 広く一般への公開が見込まれるか 
  • 日本における活動内容が具体化されているか 
  • 国内外へ広く公開が見込まれるか 等

加点要素 

  • 国内映像産業への裨益 ・
    • 現地雇用や研修による人材育成 ・
    • 国内スタジオの活用 ・
    • 国内でのポストプロダクションにおけるVFX等の高度な編集作業の実施(作 業規模、具体的な作業内容、国内スタッフの雇用及び人材育成) 等 
  • 日本の魅力をグローバルに発信する工夫 
  • ロケ地となった地域のプロモーションに資する企画内容 
  • 撮影地のフィルムコミッション等による誘致活動の支援(エキストラ募集、 自治体からの支援、広報活動等) 等

 補助金の上限・補助率についyr

補助金上限について

1案件につき 10億円(補助対象額20億円)(補助金額:補助対象経費✕補助率 〔2分の1〕) 複数の案件が可能です。

補助率 について

適用される補助率は、補助対象経費の2分の1です。

補助の対象となる経費について

プロダクションに関する費用

<製作関係費>

  • プロデューサー費 <スタッフ・キャスト費>
  • 演出スタッフ人件費
  • 制作スタッフ人件費
  • キャスト出演費
  • エキストラ費 <制作関係費>
  • DIM費
  • 撮影費
  • 照明費
  • ロケハン費(企画開発段階の ロケハン費を除く)
  • ロケーション費
  • 美術費
  • 特殊撮影費
  • 録音費
  • 小道具費
  • 衣装費
  • 装飾費
  • スタジオ費
  • ヘアメイク費
  • 旅費・交通費
  • 宿泊費
  • 車両費
  • 制作保険費
  • E&O保険費
  • 従物品購入費(税抜単価が 50万円未満に限る)
  • 従物品リース費
  • <その他>
  • 事業を円滑に遂行する上で必要と認められる経費

ポストプロダクションに関する費用

  • VFX編集費
  • 3DCG編集費
  • その他編集費
  • タイトル制作費
  • 録音費
  • 字幕制作費
  • 現像費
  • 音声ガイド制作費
  • ダビング費
  • 映像媒体費
  • バーチャルプロダクションの背景 素材作成費 等

補助の対象とならない経費

以下のものは補助の対象とはならない経費です。

この補助金の目的上、事業者自身が負担すべき経費 

  • 日本非居住者へ支払う経費
  • 外貨で支払われた経費
  • 企画開発段階 ロケハン 係る経費
  • コンテンツそのもの企画費
  • 音楽等権利使用料
  • 特許権等的財産取得関わる経費
  • 事業終了後に別目的で使用できるもの
  • 国内消費税 等 

補助金としてふさわしくない経費 

  • 使途不瞭も (「調整費」「予備費」等実態あいまいなもの)
  • 冗費とみされるものや公費として応しくないもの 等

補助対象経費の発注時期について

経費は、交付決定日以降に発注したもので、事業完了日までに支払いをしたものが対象となっています。交付決定前に発注された経費や事業完了後に支払った経費は補助対象とはなっていません。

交付決定日と事業完了日は、「補助金交付決定通知書」に記載されています。

事業者登録に必要な書類について

以下の書類が必要となっています。いずれの書類も不備があると審査に諮ることができません

  • 事業者登録フォーム
    • JLOXのウェブサイトから最新版を登録そ、必要事項を記入します。
  • 登記簿謄本
    • 3ケ月以内に発行された登記簿謄本を提出します。
  • 直近2期分の決算書
    • 貸借対照表と損益計算書のみ(設立から2年のみの場合、個別でJLOXに相談する必要があります)
  • 暴力団等の排除に関する誓約書類
    • 指定のフォームにPDFで提出する必要があります。
  • (任意)補足資料 会社案内等
    • 会社案内や事業パンフレット等

システムでの応募方法(添付書類)

システムで応募する際に添付する必要がある書類の通りです。適切な費用を対象にするため、細かく記入する必要があります。

  • 事業所計画等
    • 事業応募フォーム
      • JLOXのウェブサイトから指定されたフォームをダウンロードし、必要事項を記入。そして企画書、事業期間外を含む事業全体の日本国内における直接製作費がわかる予算表、脚本または台本、総合製作スケジュール及び撮影スケジュール、主要キャスト・スタッフリスト、配信・配給予定が確認できる資料が必要です。
  • 実施体制図
    • 外注先・委託先・パートナー企業等を含めた事業全体が把握できる体制図
  • 収支計画書
    • JLOXのウェブサイトから最新版をダウンロードし必要事項を記入します。渡航をする場合、別シートの渡航者リストも記入する必要があります。
  • 補足資料
    • 以下については補足資料です。
      ・企画書や計画書がある場合
      ・詳しく説明したい内容がある場合
      ・既存の見積書等がある場合

事業者登録について

まず、jGrantsから応募する必要があります。応募にあたっては事前にgBizIDプライムアカウントが必要となってきます。

下記をチェックして下さい

jGrants(Jグランツ)申請の流れ(日本政府公式サイト)

まとめ

補助金の対象者や応募資格、応募の方法について知っていただけたでしょうか?この補助金を受け取るために確認しなければならないことがJLOXのホームページにあるので、ご興味がある際は、確認なさってください。

また、イベントを海外で開催し、海外向けにチケットを販売する際に使用できるサービスの中に、チケミーというサービスが使用するのに便利です。

TicketMe ついて

TIcketMeは日本初のNFTチケットプラットフォームです。暗号資産を使わずに、日本円などを使用して取引ができます。TicetMeの特徴は、不正転売を防ぐことができる点と2時流通が起きた際に2次流通の1部が主催者に支払われる点です。これまでは転売されても主催者側にはメリットはありませんでしたが、TicketMeではメリットは少なからずあります。また、2次流通の価格上限を主催者側が設定できるため、チケットの代金の高騰を防ぐことも可能です。これまで、ホリプロや東宝、梅芸、パルコなどの大手企業も導入しています。

TicketMe 海外販売では、チケットを海外の人に向けての販売システムやその他サポートを提供します。以下のものが提供するものです。

  1. 訪日外国人への効果的なマーケティング
  2. チケット販売のオンラインシステム/決済手段の提供
  3. 開催日における外国人向けオペレーションのサポート

(1)訪日外国人への効果的なマーケティング

イベント事業者には、海外への効果的なマーケティングを行う人材やノウハウを保有していないなど様々な問題を抱えていると思います。しかし、チケミーでは海外の提携メディアへの、完全成果報酬型広告の出稿等のプロモーション、世界各国の開発パートナーとの連携し、国や地域ににローカライズした上で共通在庫化された販売サイトの提供により、効果的に認知、告知をすることができます。また、完全報酬型であるため、インバウンドを取り込むためのマーケティング費用を最大限まで減らすことができます。

(2)チケット販売のオンラインシステム/決済手段の提供

国々によって人気な決済方法が違っており、イベント主催者が全ての決済方法を導入することは難しいです。TicketMe 海外販売では、訪日外国人でも利用しやすいオンラインチケット販売システムを提供することは勿論のこと、クレジットカードやPayPal、Alipayなど、訪日外国人から人気の高い決済手段も幅広く対応していく方針です。購入から入場まで一貫してオンラインで完結できるシステムのため、訪日外国人やイベント主催者側も両方が利便性の高いシステムを活用することができます。

(3)開催日における外国人向けオペレーションのサポート

イベント主催者にとって外国人の対応をすることが難しい場合があります。しかし、チケミーでは、外国人への対応ができる人材の派遣を行います。これにより、イベント主催者は、外国人参加者への対応にかかる負担を軽減し、安心してイベント運営を行うことができます。

ご興味のある場合は、こちらからご資料を請求していただけると幸いです。

TicketMe 海外販売の事前予約

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