イベントを成功させたい主催者の皆さん、運営資金の確保や集客に悩んでいませんか?そんな時こそ、イベントスポンサーの力を借りてみませんか。
本記事では、イベントスポンサーの基本から、そのメリット・デメリット、さらには効果的なスポンサー獲得のコツまでを詳しく解説します。
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イベントスポンサーとは?
イベントスポンサーは、さまざまな行事や催しを資金面や物資面で支える重要な存在です。主催者側にとって、スポンサーの協力は成功への鍵となることが少なくありません。
スポンサーシップとは、企業や団体がイベントを後押しする仕組みのことを指します。これは単なる資金提供にとどまらず、互いの価値を高め合う戦略的な関係性を築くものです。
スポンサーシップの種類とは?資金以外の支援も!
スポンサーシップには様々な形があり、イベントの性質や規模、スポンサー企業の意向によって最適な協賛形態が選ばれます。資金提供だけでなく、物品やサービスの提供など、多様な支援方法があります。
ここでは、スポンサーシップの種類について見ていきましょう。
資金提供型
資金提供型は、最も一般的なスポンサーシップの形態です。企業がイベントに対して直接的に資金を提供することで、イベントの運営を金銭面から支援します。
この形態の特徴は、主催者側の自由度が高いことです。提供された資金を、会場費、広告費、人件費など、最も必要とされる分野に柔軟に配分できます。大規模なイベントや、運営費用が高額になるイベントでは、特にこの形態が重要になります。
資金提供の見返りとして、スポンサー企業名やロゴをイベントのポスターやチラシに掲載したり、会場内に企業ブースを設置したりすることが一般的です。提供金額に応じて、露出度や特典内容が変わることも多いです。
物品提供型
物品提供型のスポンサーシップは、イベントで使用する商品やグッズを直接提供する形態です。この形態は、スポンサー企業の製品やサービスとイベントの内容が密接に関連している場合に特に効果的です。
物品提供型のメリットは、スポンサー企業の製品を直接出演者や参加者に体験してもらえることです。これにより、製品の良さを実感してもらい、ブランドへの親近感を高めることができます。
一方、主催者側にとっては、必要な物品を現物で調達できるため、予算の節約につながります。また、高品質な商品を使用することで、イベントの質の向上にもつながります。
サービス提供型
サービス提供型のスポンサーシップは、企業が持つ専門知識や技術、人材などを活用してイベントをサポートする形態です。この形態は、イベントの運営面での課題解決や質の向上に大きく貢献します。
サービス提供型のメリットは、専門性の高い業務を任せられることです。これにより、主催者側の負担が軽減されるだけでなく、プロフェッショナルの手によってイベントの質が向上します。
スポンサー企業にとっても、自社の強みを生かした支援ができるため、企業イメージの向上につながります。また、イベントを通じて自社のサービスの優秀性をアピールする絶好の機会にもなります。
これらの協賛形態は、必ずしも明確に分かれているわけではありません。多くの場合、複数の形態を組み合わせてスポンサーシップが行われます。
イベントスポンサーのメリットって?
イベントスポンサーになることは、企業にとって多くのメリットをもたらします。単なる宣伝活動を超えて、ブランド価値の向上や新たなビジネスチャンスの創出につながる可能性を秘めています。
ここではイベントスポンサーのメリットについて見ていきましょう。
企業の認知度やブランドイメージの向上
イベントスポンサーになることで、企業の認知度を大きく高められる可能性があります。イベントの規模や注目度によっては、多数の人々の目に触れる機会が得られます。
また、イベントの性質と企業イメージが合致している場合、ブランドイメージの向上にもつながります。例えば、環境保護をテーマにしたイベントに協賛することで、環境に配慮した企業というイメージを強められます。
さらに、イベントを通じて直接顧客と触れ合うことで、親しみやすく身近な企業というイメージを醸成することもできます。こうした積極的な姿勢は、企業の好感度向上に寄与します。
ターゲット顧客層へアプローチ できる
イベントスポンサーシップの大きな利点の一つは、ターゲットとする顧客層に直接アプローチできることです。イベントの性質や内容によって来場者の属性がある程度絞られるため、効率的なマーケティング活動が可能になります。
こうした場で、来場者と直接対話したり、製品やサービスを体験してもらったりすることで、より深い理解と信頼関係を築くことができます。これは、通常の広告では得られない貴重な機会です。
さらに、イベント参加者の反応や意見を直接聞くことで、市場調査にもなります。こうした生の声は、製品開発やサービス改善に活かせる貴重な情報源となります。
自社製品・サービスの宣伝・プロモーション
イベントスポンサーシップは、自社の製品やサービスを効果的に宣伝・プロモーションする絶好の機会です。イベント会場内でのブース出展や、サンプリング、デモンストレーションなどを通じて、直接的なプロモーション活動が可能です。
また、イベントの性質と関連付けた創造的なプロモーション方法を考案することで、より印象に残る宣伝効果が期待できます。
社会貢献活動のアピール
イベントスポンサーシップは、企業の社会貢献活動 (CSR) をアピールする効果的な手段にもなります。特に、社会的意義のあるイベントや地域振興に関わるイベントへの協賛は、企業の社会的責任を果たす姿勢を示すことができます。
さらに、スポーツや文化活動の振興に貢献することで、企業が社会の発展に寄与している姿勢を示せます。これは、企業ブランドの価値向上につながり、結果として企業の持続的な成長を支える要因となります。
イベントスポンサーシップを通じたこれらのメリットは、短期的な広告効果だけでなく、長期的な企業価値の向上につながる重要な戦略といえます。適切なイベントを選び、効果的なスポンサーシップ戦略を展開することで、企業の成長と社会への貢献を両立させることができるのです。
イベントスポンサーのデメリットとは?
イベントスポンサーシップには多くのメリットがある一方で、主催者側が直面する可能性のあるデメリットも存在します。これらの課題を理解し、適切に対処することが、成功するイベント運営の鍵となります。
ここではイベントスポンサーのデメリットについて見ていきましょう。
スポンサー企業の要求による自由度の低下
スポンサー企業からの支援を受けることで、イベントの自由度が制限されるケースがあります。これは特に、大口スポンサーや複数のスポンサーが関わる大規模なイベントで顕著に表れることがあります。
例えば、スポンサー企業のロゴや広告を特定の場所に掲示することが求められたり、競合他社の参加や出展を制限されたりすることがあります。こうした要求は、イベントの雰囲気や全体的な印象に影響を与える可能性があります。
また、イベントのスケジュールや進行に関しても、スポンサー企業の意向を反映せざるを得ない状況が生じることがあります。
このような制約は、主催者が当初想定していたイベントの形態や内容と食い違う可能性があり、イベントの質や参加者の満足度に影響を及ぼす恐れがあります。
イベント内容がスポンサーの意向に左右される恐れ
スポンサーの意向が強く反映されることで、イベントの本来の目的や趣旨が曖昧になってしまう危険性があります。特に、スポンサー企業の製品やサービスのプロモーションに重点が置かれすぎると、イベントの主旨が薄れてしまう可能性があります。
また、複数のスポンサーが存在する場合、それぞれの要望をバランスよく取り入れることが難しくなる場合もあります。スポンサー間の利害関係や競合状況によっては、イベントの方向性が定まりにくくなることもあります。
過度な広告宣伝によるイベント本来の目的との乖離
スポンサーシップの目的の一つは企業のPRですが、これが行き過ぎると、イベント本来の目的や参加者の体験を損なう恐れがあります。
例えば、会場内に過剰な広告が掲示されたり、プログラムの合間に頻繁な宣伝が入ったりすることで、参加者が不快感を覚える可能性があります。特に、文化的なイベントや教育目的のイベントでは、過度な商業主義が批判の対象となることもあります。
また、SNSなどでの発信を前提としたイベントでは、参加者に対してスポンサー企業の商品やサービスの宣伝を含む投稿を強要するようなケースも見られます。こうした行為は、参加者の自由な表現を制限し、イベントの楽しさや意義を損なう可能性があります。
スポンサーとの関係悪化リスク
イベント主催者とスポンサー企業の間で、イベントの成果や効果に対する期待値にずれが生じると、関係が悪化するリスクがあります。
スポンサー企業が期待していたほどの集客や宣伝効果が得られなかった場合、主催者側の努力不足を指摘されるかもしれません。逆に、主催者側がスポンサーの要求に応じきれず、イベントの質が低下してしまったと感じる場合もあります。
また、イベントの進行中に予期せぬトラブルが発生した場合、その対応や責任の所在をめぐって対立が生じる可能性もあります。
さらに、長期的なスポンサーシップ契約を結んでいる場合、社会情勢の変化や企業方針の転換によって、スポンサー企業の意向が変わることもあります。このような状況下で、既存の契約条件の変更や解約をめぐって対立が生じる可能性があります。
こうした関係悪化は、当該イベントだけでなく、将来的なスポンサー獲得にも悪影響を及ぼす可能性があります。
スポンサー獲得のコツは?
スポンサー獲得は、イベント成功の鍵を握る重要な要素です。効果的なアプローチ方法を知り、実践することで、より多くの支援を得られる可能性が高まります。
ここでは、スポンサー獲得に役立つコツをご紹介します。
イベントの価値や魅力を明確に伝える
スポンサー企業を引き付けるためには、まずイベントそのものの価値や魅力を的確に伝えることが重要です。企業にとって魅力的な要素を具体的に示すことで、スポンサーシップへの参加意欲を高めることができます。
集客見込みは、スポンサー企業が最も注目する点の一つです。過去の実績や類似イベントのデータを用いて、予想来場者数や属性を具体的に示すことが効果的です。
広告効果についても、できるだけ具体的に説明することが大切です。イベント会場でのロゴ露出、パンフレットやウェブサイトでの企業名掲載、SNSでの発信など、スポンサー企業の露出機会を明確に示します。
さらに、過去のイベントでの広告効果の実績があれば、それも併せて提示するとより説得力が増します。
相乗効果やシナジーをアピールする
スポンサー企業にとって、単なる広告効果以上の価値を提供できることをアピールすることが重要です。イベントとスポンサー企業の間で生まれる相乗効果やシナジーを具体的に説明することで、スポンサーシップの魅力を高められます。
さらに、他のスポンサー企業との協業の可能性を示すことも、相乗効果をアピールする上で有効です。
また、イベント後の継続的な効果も強調します。「イベント参加者のデータベースを活用した追跡調査が可能」「イベント後のフォローアップセミナーの開催」など、イベント当日だけでなく、その後も続く効果をアピールすることで、スポンサーシップの価値を高められます。
丁寧かつ熱意あるアプローチを心がける
スポンサー獲得の成否は、アプローチの仕方にも大きく左右されます。丁寧で熱意のこもったアプローチを心がけることで、スポンサー企業の心を動かすことができます。
まず、事前調査を徹底することが重要です。アプローチする企業の事業内容、経営方針、最近の動向などをよく理解した上で、その企業にとってのメリットを具体的に提案します。
提案資料は、視覚的にも分かりやすく、魅力的なものを用意します。数字やグラフを効果的に使用し、イベントの魅力や期待される効果を一目で理解できるようにします。
また、過去のイベントの写真や動画があれば、それらも活用してイベントの雰囲気を伝えます。
交渉の際は、柔軟性を持つことも大切です。スポンサー企業の予算や希望に応じて、複数のプランを用意しておくと良いでしょう。
また、スポンサー企業の担当者との良好な関係構築も重要です。単なるビジネス取引ではなく、互いの成功を目指すパートナーシップであることを伝えます。定期的な進捗報告やフィードバックの機会を設けることを提案し、継続的なコミュニケーションを図る姿勢を示すことも効果的です。
最後に、粘り強さも大切な要素です。最初の提案で断られても、改善点を聞き出し、次回のアプローチに活かします。「今回は難しくても、次回のイベントではぜひ検討いただきたい」といった姿勢を示すことで、将来的なスポンサーシップにつながる可能性もあります。
イベントを開催する際におすすめなチケット販売サービスとは?
チケミー
チケミー:https://ticketme.io/
チケミーは、不正転売を防止するためのシステムやインバウンド向けにチケットを販売することができるプラットフォームです。チケミーを利用することの最大のメリットは、全てのチケットがリセールできる点にあります。
既存のプレイガイドの場合、リセールできるチケットの種類や期限が制限されています。しかしチケミーのチケットは全てリセールすることができ、チケットの利用確定をするまでリセールを行うことができます。さらにリセールをする際の販売金額は、事業者が上限を設定することができます。
定価以上でリセールされた際には、(リセールされた際の金額)ー(定価)÷(10〜90%)が事業者にも還元されます。そのため、新たな収益源としても活用することができます。
まとめ
イベントスポンサーシップは、主催者とスポンサー企業の双方に大きな可能性をもたらします。資金提供型、物品提供型、サービス提供型など、様々な形態があり、それぞれに独自のメリットがあります。
一方で、イベントの自由度低下や過度な商業主義化などのデメリットにも注意が必要です。スポンサー獲得には、イベントの価値を明確に伝え、相乗効果をアピールし、丁寧かつ熱意あるアプローチを心がけることが重要です。