イベント主催者として、チケット販売サービス選びで頭を悩ませていませんか?
適切なチケット販売プラットフォームを選ぶことで、これらの問題を解決できるだけでなく、イベント運営を効率化し、売上を最大化することが可能です。
本記事では、チケット販売プラットフォームのメリットと、サービス選びで比較すべきポイントを徹底解説します。

チケット販売プラットフォームを使用するメリット
イベント運営者なら誰もが経験する、チケット販売における様々な課題。手作業での管理は時間がかかり、ミスも発生しやすいものです。チケット販売プラットフォームを活用することで、こうした課題を解決できるだけでなく、想像以上のメリットが得られます。
プラットフォームの導入によって、イベント運営はどのように変わるのでしょうか。具体的なメリットを見ていきましょう。
運営の手間を減らすことができる
チケット販売において最も大変なのは、販売から入場管理までの一連の作業です。従来の方法では、申し込み受付、入金確認、チケット発送、そして当日の入場確認まで、すべての工程を手作業で行わなければなりませんでした。
チケット販売プラットフォームを利用すると、これらの作業が自動化されます。システムが24時間体制で申し込みを受け付け、決済も即時に完了します。電子チケットであれば、発送作業も不要になります。
さらに、当日の入場管理もQRコードの読み取りなどで効率的に行えるため、長蛇の列を作ることなくスムーズな入場が可能になります。
また、チケットの払い戻し対応や変更手続きもオンライン上で完結するため、電話やメールでの問い合わせ対応に追われることがなくなります。主催者はイベントの内容充実に集中できるようになるのです。
運営の手間が減ることで、限られたリソースをより創造的な企画や集客施策に振り向けられるようになります。結果として、イベントの質の向上にもつながっていくでしょう。
チケットの売り上げを最大化できる
チケット販売プラットフォームを活用することで、売上の最大化が期待できます。従来の販売方法では、知名度の低いイベントや新規イベントは集客に苦戦することが多くありました。しかし、プラットフォームには既に多くのユーザーが登録しており、そのユーザーベースを活用できます。
また、早割や複数枚購入割引などの販売戦略も簡単に設定できるため、効果的なプロモーションが可能です。特に、販売状況をリアルタイムで把握できるため、売れ行きに応じて価格戦略を柔軟に調整することができます。
このように、プラットフォームの機能を活用することで、より多くの人にイベントを知ってもらい、チケット販売数を増やすことができるのです。
複数の支払い方法を使用できる
チケット販売において、決済方法の多様性は購入率に直結する重要な要素です。チケット販売プラットフォームでは、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、電子マネー、QRコード決済など、様々な支払い方法を提供しています。
これにより、現金しか持っていない顧客や、クレジットカードを使いたくない顧客など、あらゆる層のニーズに対応することができます。
また、海外からの参加者がいるイベントでは、多通貨対応や海外発行のクレジットカードへの対応が可能なプラットフォームを選ぶことで、インバウンド需要も取り込めます。
さらに、支払い処理はプラットフォーム側で行われるため、セキュリティ面での心配も軽減されます。個人情報や決済情報の管理はプラットフォームが担当するため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。
こうした決済の柔軟性は、顧客の購入ハードルを下げるだけでなく、主催者側の入金管理の手間も大幅に削減します。チケット販売プラットフォームを利用することで、より多くの人が簡単にチケットを購入できる環境を整えることができるのです。
データ分析による集客支援のサービスがある
チケット販売プラットフォームの隠れた強みは、豊富なデータ分析機能です。従来の販売方法では把握が難しかった購入者の属性や購入パターンを詳細に分析できるようになります。
例えば、購入者の年齢層、性別、地域分布などの基本的な情報はもちろん、どの販売チャネルからの流入が多いのか、どの時間帯に購入が集中しているのか、といった細かなデータまで把握できます。
また、過去のイベントデータと比較分析することで、価格設定や席種構成の最適化も可能になります。「前回のイベントではS席よりA席の方が早く完売した」といった情報を基に、次回のイベントではA席の割合を増やすなどの戦略的な判断ができます。
さらに、一部のプラットフォームでは、類似イベントの販売状況や市場動向などのマーケット情報も提供しています。この情報を活用することで、競合との差別化ポイントを見つけたり、未開拓の市場を発見したりすることができます。
ただし、大手プレイガイドの場合、販売したユーザーの年齢や住んでいる地域などのデータを共有してくれないということもあります。
チケット販売サービスを導入する時に比較すべき点
チケット販売サービスを選ぶ際、表面的な情報だけで判断してしまうと、後々思わぬコストや手間が発生する可能性があります。イベント主催者として成功を収めるには、サービス選びの段階で適切な比較検討が欠かせません。
実際に多くのイベント主催者が、初めは安さだけで選んだものの、隠れたコストや不十分なサポートに悩まされた経験を持っています。そこで、失敗しないためのサービス比較のポイントを詳しく見ていきましょう。
手数料の種類と導入費用
チケット販売サービスを導入する際、最も気になるのは費用面です。しかし、単純に「手数料○%」という数字だけで比較すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。手数料や費用は、主に以下の種類に分けられます。
まず「初期費用」には、システム導入費、カスタマイズ費用、トレーニング費用などが含まれます。無料でサービスを始められるプラットフォームもありますが、特定の機能を利用する場合は追加費用が発生するケースもあります。初期費用が高いからといって避けるのではなく、長期的な視点でトータルコストを検討することが重要です。
次に「取引手数料」は、チケット販売価格に対する手数料率で設定されていることが多いです。一般的には3%~15%程度ですが、プラットフォームによって大きく異なります。また、固定手数料と変動手数料の組み合わせの場合もあるため、自分のイベント規模や価格帯に適した手数料体系を選ぶことが大切です。
「決済手数料」も忘れてはならない重要なコストです。クレジットカード決済やコンビニ決済など、支払い方法ごとに異なる手数料が設定されていることがほとんどです。例えば、クレジットカード決済は3.5%前後、コンビニ決済は1件あたり150円程度が一般的ですが、サービスによって差があります。
さらに、「出金手数料」や「振込手数料」も確認しておくべきポイントです。売上金を口座に振り込む際に手数料が発生するサービスがあります。また、出金のタイミングも重要で、イベント後すぐに出金できるサービスもあれば、月末締めで翌月末払いのサービスもあります。キャッシュフローの計画に直結するため、事前に確認しておきましょう。
最後に「その他の費用」として、キャンセル時の手数料、払い戻し手続きの手数料、サポート費用なども考慮する必要があります。表面上の手数料率が低くても、これらの追加費用が高ければ、結果的にコスト高になる可能性があります。
販売委託なのかセルフサーブなのか
チケット販売サービスは、大きく分けて「販売委託型」と「セルフサーブ型」の2種類があります。それぞれに特徴があり、イベントの性質や主催者の状況によって向き不向きがあります。
販売委託型は、チケットの販売代行をプラットフォーム側が担当するタイプです。大手プレイガイドなどがこれにあたります。集客力が高く、知名度のあるプラットフォームを利用できるため、新規顧客の獲得に強みがあります。特に知名度の低いイベントや新規イベントでは、この集客力は大きなメリットになります。
一方で、販売委託型は手数料が比較的高い傾向にあります。一般的には10%前後の手数料が設定されており、中には15%を超えるケースもあります。また、販売方法やチケットデザインなどのカスタマイズ性が低く、プラットフォームのルールに従う必要があるため、柔軟性に欠けることがあります。
対して、セルフサーブ型は、主催者自身がシステムを操作してチケット販売を行うタイプです。手数料が低めに設定されており、一般的には3%~8%程度です。また、販売方法やページデザイン、価格設定などを自由にカスタマイズできる柔軟性があります。
しかし、セルフサーブ型は集客力に関しては自己努力が必要です。プラットフォームからの積極的な集客支援は期待できないため、独自の集客施策が求められます。また、システムの操作や設定は主催者側で行う必要があるため、ある程度のITリテラシーが求められます。
また、ハイブリッド型のサービスも増えています。基本的にはセルフサーブで低コストながら、オプションで販売委託サービスを追加できるようなモデルです。イベントの性質や規模に応じて、最適なサービス形態を選ぶことが成功への鍵となります。
サポートがあるのか、ないのか
チケット販売サービスを選ぶ際、見落とされがちだが非常に重要な点が「サポート体制」です。特にチケット販売に不慣れな主催者や、トラブルが発生した際の対応を考えると、サポート体制の違いは大きな差となります。
サポートの種類は多岐にわたります。まず「導入時のサポート」として、システムのセットアップやイベント情報の登録、チケット設計などを手伝ってくれるサービスがあります。初めてチケット販売システムを使う場合、このサポートがあると安心して導入できます。
次に「運用中のサポート」では、販売状況のモニタリングや販売戦略のアドバイス、トラブル対応などをサポートしてくれます。特に予期せぬシステムトラブルが発生した際、迅速に対応してくれるサービスは非常に心強いです。
「購入者向けのサポート」も重要な要素です。チケット購入に関する問い合わせや、決済トラブル、払い戻し対応などを代行してくれるサービスがあれば、主催者の負担は大幅に軽減されます。中には24時間365日対応のサポートセンターを設けているサービスもあります。
サポート体制を比較する際のポイントとしては、まず「対応時間」があります。平日9時~17時のみの対応か、夜間や週末も対応してくれるのかで大きな差があります。チケット購入は夜間や週末に集中するため、この時間帯のサポート体制は特に重要です。
また「対応方法」も確認しておくべきです。電話、メール、チャット、ビデオ通話など、サポート方法は様々です。緊急時には電話対応が必要な場合もあれば、細かい設定相談にはチャットサポートが便利な場合もあります。自分の使いやすい方法を選びましょう。
「言語対応」も国際的なイベントでは重要な要素です。外国人向けのイベントを開催する場合、英語や他の言語でのサポートがあるサービスを選ぶと良いでしょう。
サポート体制の充実度は、通常、手数料や月額費用に反映されます。低コストのサービスはセルフサービス型のサポートが中心で、マニュアルやFAQの提供にとどまることが多いです。一方、手数料が高めのサービスは、専任担当者がつくなど手厚いサポートを提供していることが多いです。
イベントの規模や主催者の経験によって、必要なサポートレベルは異なります。初めてのイベント開催なら手厚いサポートのあるサービスを、経験を積んだ後はコスト重視でセルフサービス型に移行するという選択肢もあります。何よりも、トラブル発生時に迅速に対応してくれるサポート体制があるかどうかは、サービス選びの重要な判断基準となるでしょう。
おすすめのチケット販売サービス13個の特徴を紹介!
ここでは、チケット販売システムを提供している13社のプレイガイドの特徴と手数料体系を解説していきます。
チケミー

チケミー:https://ticketme.io/
チケミーは、NFT技術を活用した革新的なチケット販売プラットフォームです。個人や小規模な団体でも簡単にチケット販売ができ、ファンとのエンゲージメントを高めるための強力なマーケティングツールとしても活用できます。
チケミーの大きな特徴は、NFTチケットを導入している点です。NFTチケットとは、ブロックチェーン技術を用いた新時代の電子チケットで、高いセキュリティと透明性を備えています。NFTチケットは、偽造や不正な複製が極めて困難であり、チケットの真正性を保証することができます。
さらに、チケミーのチケットは、2次流通による収益還元機能も備えています。チケットがリセールされた場合、その売買額の一部が主催者に還元されるため、追加の収益を得ることが可能です。
チケミーでは、特定のNFTチケット保有者に向けた独自のコミュニティを開設することもできます。これにより、ファンとのつながりを深め、リピーターの獲得やファンベースの強化に貢献することができます。また、チケミーは海外の人々にもオンラインでチケットを販売することができるため、グローバルな顧客獲得にも適しています。
手数料 | 販売手数料:5% 無料チケットの場合0円 |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | 委託型・セルフサーブ型 |
\海外販売も不正転売の防止もできるプレイガイド/
チケミーの資料を請求 ▶︎チケットぴあ

チケットぴあ:https://t.pia.jp/
チケットぴあは、日本最大級のチケット販売プラットフォームであり、多岐にわたるイベントのチケットを取り扱っています。音楽、スポーツ、演劇、映画などのチケットを24時間オンラインで購入できる利便性が特徴です。運営会社は、ぴあ株式会社で、東京都渋谷区に本社を置いています。
チケットぴあの一番の特徴は、多彩な販売チャネルとサービスの充実です。公式サイトでは、購入者に最新情報を提供するメールサービスや、購入したチケットを分配・リセールできる「Cloak」サービスも展開しています。
また、チケットぴあは、コンビニエンスストア(セブン-イレブンやファミリーマート)とも連携しており、チケットの購入・発券が全国38,000ヵ所以上の店舗で可能です。この広範なネットワークにより、インターネットを利用しない顧客層にもリーチすることができます。
さらに、チケットぴあは、独自の会員サービス「ぴあ会員」を提供しています。会員数は約1,750万人に上り、会員向けの先行販売や割引、ポイントプログラムなどの特典が用意されています。この会員基盤は、チケットぴあの大きな強みの一つと言えるでしょう。
手数料 | ・自由席の場合 販売手数料:8% 公演登録料:無料 用紙代:1枚10円 ・指定席の場合 販売手数料:10% 公演登録料:10,000円 用紙代:一枚あたり10円 |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | 委託型 |
e+(イープラス)

e+(イープラス:https://eplus.jp/
e+(イープラス)は、1999年7月に設立された日本国内最大級のチケット販売プラットフォームです。多彩なエンターテインメントチケットを取り扱っています。音楽コンサート、スポーツイベント、演劇、映画など、幅広いジャンルのチケットをオンラインで提供しており、その利便性が特徴です。
イープラスの最大の特徴は、「スマチケ」アプリを利用することで、電子チケットの購入から入場までを一貫してスマートフォンで完結できる点です。これにより、紙のチケットを持ち歩く必要がなくなり、利便性が大幅に向上します。また、イープラスは、チケットのプレオーダー(抽選販売)や先着販売のシステムも提供しており、希望のイベントのチケットを事前に確保することが可能です。
さらに、イープラスは、海外在住者に向けた動画配信視聴チケットの販売も行っており、国際的なイベントやアーティストの公演も取り扱っています。また、エンタメ情報を提供する「SPICE」などのメディア展開や、QRコードや顔認証による入場システムなど、最新のデジタル技術を活用したサービスも提供しています。
イープラスは、特に音楽イベントにおいて圧倒的なシェアを誇り、多くのアーティストのチケット販売を手がけています。会員数は850万人を超え、スマートフォンアプリ「e+アプリ」は、好きなアーティストを「フォロー」することで、パーソナライズされたイベントリストを提供するなど、ユーザーにとって便利かつ集客チェンネルを保有しています。
手数料 | ・ライトプラン 販売手数料:8% 公演登録料:5,500円 用紙代:1枚10円 ・スタンダードプラン 販売手数料:8%(一般)10%(抽選) 公演登録料:10,000円 用紙代:1枚あたり10円 |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | 委託型 |
ローソンチケット

ローソンチケット:https://l-tike.com/
ローソンチケットは、1992年に設立されたコンビニエンスストアチェーン大手のローソンが運営する、チケット販売プラットフォームです。全国のローソン店舗でのチケット購入・発券が可能で、利便性の高さが特徴です。
ローソンチケットの最大の強みは、全国約1万4千店舗のローソン店舗網を活用した、チケットの販売・発券システムです。インターネットで予約したチケットを、最寄りのローソン店舗で発券できるため、利用者にとって非常に便利です。また、店頭での直接購入も可能で、インターネットを利用しない顧客層にもアプローチできます。
さらに、ローソンチケットは、エンタテインメント業界との強固なネットワークを持っています。音楽、スポーツ、演劇、イベントなど、様々なジャンルのチケットを取り扱っており、ローソンエンタテインメントが主催・制作するイベントも数多くあります。これにより、他社にはない独自のコンテンツを提供することができます。
また、ローソンチケットは、会員サービス「ローチケHMV」を展開しています。会員向けの先行販売や割引、ポイントプログラムなどの特典を用意し、顧客のロイヤルティ向上に努めています。
手数料 | 問い合わせが必要 |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | 委託販売型 |
楽天チケット

楽天チケット https://ticket.rakuten.co.jp/
楽天チケットは、2011年1月に設立された楽天グループの楽天チケット株式会社が運営する、チケット予約・販売サイトです。スポーツ、ライブ、コンサート、演劇・ステージをはじめ、各種イベントのチケット先行・一般販売を行っています。楽天グループならではの様々な付加価値サービスの提供を通じて、エンターテインメント体験の最大化に貢献することを目指しています。
楽天チケットの大きな特徴は、楽天グループのエコシステムを活用した利便性の高さです。楽天会員であれば、同じIDで楽天チケットを利用でき、チケット購入の際に「楽天ポイント」が貯まる・使えることが大きなメリットです。楽天グループには、楽天市場をはじめとするEコマースサービス、楽天カードや楽天銀行などの金融サービス、楽天モバイルなどのモバイルサービスなど、70以上のサービスがあり、これらが有機的に結びついた「楽天エコシステム」を形成しています。この強力なエコシステムを活用することで、多くのユーザーを集客することができます。
また、楽天チケットは、イベント主催者向けにも充実したサービスを提供しています。2024年7月には、イベント主催者がチケットの販売管理から売り上げ管理、入場管理までを実施できる「セルフオンボーディング」方式のシステム「楽天チケットmini」の提供を開始しました。これにより、イベント主催者は簡単な手続きで楽天チケットでのチケット販売を開始でき、販売状況やイベント当日の入場状況をリアルタイムで把握することができます。
手数料 | 4.9% |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | 委託販売型 |
LivePocket-Ticket-

LivePocket-Ticket-:https://t.livepocket.jp/
LivePocket-Ticket-は、LivePocket株式会社(旧:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社)が提供する電子チケット販売に特化したプラットフォームです。音楽イベント、ライブ、演劇、お笑いなど、多岐にわたるジャンルのチケットを取り扱っています。個人や中小規模のイベント主催者でも簡単に利用できる設計が特徴で、無料イベントから有料イベントまで幅広く対応しています。
LivePocket-Ticket-の最大の特徴は、シンプルで分かりやすい料金体系です。初期費用や月額料金は一切かからず、チケット販売価格の5%のみが利用料となります。この利用料は、主催者負担を「0」にする設定も可能で、電子チケット販売サービスの中でもユニークな存在です。また、事前審査なしでユーザー登録が簡単なため、すぐにチケット販売を開始できます。
LivePocket-Ticket-は、特に音楽系イベントに強みを持っており、ライブやフェスなどのチケット販売実績が豊富です。一方で、展覧会、スポーツ、セミナーなど、他ジャンルのイベントにも対応しており、リアルイベントとオンラインイベントの両方をカバーしています。購入ユーザー登録数は1,000万人以上に上り、個人・法人を問わず多くの主催者に選ばれています。
また、LivePocket-Ticket-は、チケット販売の手間を大幅に削減できる点も魅力です。予約対応や入金管理が自動化されており、専用アプリを使えば入場受付も簡単に行えます。紙チケットの委託販売や手売りにかかる労力から解放され、イベント運営に集中できます。
手数料 | ・無料イベント 無料 ・有料イベント 販売手数料5% |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーブ型 |
Peatix

Peatix:https://peatix.com/
Peatixは、Peatix Japan株式会社が提供するイベントやコミュニティのプラットフォームとして、多様なイベントのチケット販売と管理を行うサービスです。2011年にサービスを開始し、現在では年間イベント参加者数520万人、オフライン・オンラインを合わせて常時20,000以上のイベントが掲載されています。日本をはじめ、アメリカ、シンガポールなど22カ国でサービスを提供し、月間1,000以上の主催者が新しくプラットフォームに加わっています。
Peatixの最大の特徴は、誰でも簡単に、特別な知識やスキルなくイベントページを作成し、チケットを販売できる点です。事前審査などもなく、最短5分でイベントページを立ち上げることができます。また、告知のみの無料イベントにも対応しており、気軽に利用できます。
さらに、Peatixは参加者管理の機能が充実しています。参加者向けのアンケートフォームをチケット申込手続きの中に挿入でき、参加者の情報を収集することができます。また、主催者から参加者へのメッセージ送信機能もあり、全員への一斉送信だけでなく、支払い状況やチケットの種類別での送信も可能です。イベント終了後30日間はメッセージを送信できるため、次回イベントの告知にも活用できます。
Peatixはオンラインイベントにも強みを持ち、リアルタイム配信だけでなくアーカイブコンテンツの有料販売もサポートしています。これにより、物理的なイベントの枠を超えて、広範なオーディエンスにリーチすることが可能です。また、イベントのコミュニティ構築機能も備えており、参加者同士の交流を促進することができます。
手数料 | ・無料イベント 無料 ・有料イベント 一枚当たり4.9%+99円 |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーブ型 |
teket(テケト)

teket:https://teket.jp/
teket(テケト)は、音楽ライブ、演劇、スポーツイベントなど、様々なジャンルのイベントに対応した電子チケット販売・管理サービスです。個人や小規模な団体でも、初期費用や審査なしで簡単にチケット販売ができるのが大きな特徴です。
teket(テケト)は、ドコモ内の新規事業を創出するビジネスプロジェクト「39works」を通じて生まれたサービスです。2019年10月にベータ版としてサービスを開始し、当初はクラシック音楽のチケットを中心に展開していましたが、徐々に他ジャンルのイベントにも利用されるようになりました。
2023年10月には、NTTドコモグループ3社が取り組む新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」のスピンオフにより、株式会社teketが設立されました。
teketの最大の強みは、直感的で使いやすいUI設計にあります。特に、座席指定のチケットの設定が簡単で、クリックだけで座席の配置や価格設定ができます。また、QRコードを使った電子チケットにより、接触ゼロでのスムーズな入場が可能です。
さらに、teketは販売データ分析機能も充実しています。チケットの流入経路分析などを行うことで、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。また、満足度95%を誇る手厚いカスタマーサポートも、利用者に安心して使ってもらえる要因の一つです。
手数料 | 無料イベント 0円 自由席 8% 指定席 10% 振り込み手数料 220円/回 |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | セルフサーブ型 |
ZAIKO

ZAIKO:https://zaiko.io/
ZAIKO(ザイコ)は、ZAIKO株式会社が提供する電子チケット販売とライブ配信に特化した革新的なプラットフォームです。音楽コンサート、スポーツイベント、演劇、トークイベントなど、多岐にわたるジャンルのイベントに対応しており、特に高画質・高音質のライブ配信機能に強みを持っています。
ZAIKOの最大の特徴は、ライブ配信の高い品質にあります。視聴者はリアルタイムで臨場感あふれる体験を楽しむことができ、アーカイブ機能を利用して後から視聴することも可能です。これにより、配信のクオリティを重視するイベント主催者や視聴者から高い評価を得ています。
またZAIKOは、アーティストとファンが直接つながることができるD2F(Direct to Fan)モデルをコンセプトに、アーティストやイベント主催者ファーストのサービスを展開しています。2020年の新型コロナウイルス感染症の流行により多くのイベントが中止・延期となった際には、いち早く有料ライブ配信サービスを開始し、イベント事業者の支援に尽力しました。
さらに、ZAIKOはイベント管理機能も充実しています。イベントページの作成からチケット販売、入場管理、収益管理まで、イベント運営に必要な全ての機能が統合されています。さらに、マーケティング機能も豊富で、イベントの告知や宣伝を効率的に行い、参加者とのコミュニケーションを促進するためのツールが揃っています。
手数料 | 有料配信 8〜20% 配信手数料 135円 |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーブ型 |
ticket board(チケットボード)

ticket board:https://ticket.tickebo.jp
チケットボートは、コンサートやライブのチケットの申し込みから、支払い、発券、入場までをスマートフォンで行える電子チケットサービスです。電通、NTTドコモ、ドリームインキュベータの3社の共同出資により2015年に設立されました。
チケットボートの最大の特徴は、チケット購入から入場までの一連の流れを、1台のスマートフォンで完結できる点です。チケットの申し込みはWEBサイトから行い、支払いはクレジットカードや後払い決済「atone」などに対応しています。チケットの受け取りは、WEBブラウザ上で表示されるQRコード(WEB QRコードチケット)、専用アプリで表示されるQRコード(アプリQRコードチケット)、またはWEBブラウザ上で表示される認証コード(WEB QuickPASS)の3種類から選択できます。
また、チケットボートは不正転売防止にも力を入れています。電子チケットの特徴を活かし、「購入時の同行者の指定」「公演直前の座席通知」や、一定時間ごとに入場QRコードが切り替わり、キャプチャ行為を牽制できる「LIVE QR PLUS」アプリの開発・導入、入場時の身分証明書による本人確認の実施など、様々な角度からアプローチしています。
さらに、ticket boardは蓄積した顧客データを活用し、アーティストのマーケティング支援も行っています。これまで感性に頼ることが多かった音楽業界に、データ分析という科学的なアプローチを提供することで、アーティストとファンをより直接的につなぐ役割を果たしています。
手数料 | 公演によって異なる |
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チケット形式 | 紙・電子チケット |
販売方式 | 委託販売 |
Tiget

Tiget:https://tiget.net
Tigetは、2012年10月に設立された株式会社grabss(グラブス)が運営しているイベント主催者向けの電子チケット販売・管理プラットフォームです。音楽ライブやお笑いイベント、演劇など幅広いジャンルのイベントに対応しており、チケット販売から入場管理、マーケティングまでイベント運営に必要な機能を一括して提供しています。
Tigetの最大の特徴は、直感的で使いやすいインターフェースにあります。専門知識がなくても、誰でも簡単にイベントページを作成し、チケット販売を開始できます。セルフサーブ型のサービスとして、イベント主催者自身の手で販売管理ができるのが強みです。
また、Tigetは電子チケットに特化したサービスを提供しています。QRコードを利用した入場管理により、スムーズな受付が可能です。さらに、顔認証技術を活用した不正転売防止機能も備えており、チケットの適正な流通を促進しています。
イベント主催者にとって嬉しいのが、充実したマーケティング機能の存在です。チケット購入者の属性分析やアクセス解析など、データに基づくプロモーション施策を行えます。さらに、チケット販売ページでグッズ販売もできる「TIGETマーケット」など、付加価値の高いサービスも提供しています。
手数料 | 5.5% |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーフ型 |
PassMarket(パスマーケット)

PassMarket:https://passmarket.yahoo.co.jp/
PassMarket(パスマーケット)は、Yahoo! JAPANが運営するデジタルチケット販売サービスです。イベントの告知ページ作成からチケット販売、参加者管理まで、イベント運営に必要な機能を一括して提供しています。個人から法人まで幅広い主催者に利用されています。
PassMarketの最大の特徴は、デジタルチケットに特化したサービスであることです。紙のチケットを発行する必要がないため、印刷コストや配送料を削減でき、受付時の手間も大幅に省けます。また、QRコードやiPassbookに対応しており、スマートフォンでチケットを表示して入場できる利便性の高さも魅力です。
さらに、PassMarketは顧客とのコミュニケーション機能も充実しています。アンケートやメッセージ機能を活用することで、イベント主催者は参加者の声を直接収集でき、マーケティングに役立てることができます。チケットの購入者に対して、日時変更などの急な連絡もスムーズに行えます。
PassMarketは、売上や在庫、顧客情報といったデータを一元管理できる点も特徴の一つです。これまで別々のシステムや手作業で管理していた情報を一つにまとめることで、業務効率の改善につながります。売上レポートの出力機能もあり、報告業務の負担を軽減できます。
PassMarketの料金体系は、イベント参加者にとって魅力的な設計になっています。チケットの購入手数料は無料で、主催者側も初期費用や固定費、システム手数料は一切かかりません。有料イベントの場合、チケット代金総額の3.564%(ベーシックプラン)または5.5%(プロフェッショナルプラン)の販売手数料が発生します。
手数料 | 3.564% |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーフ型 |
チケットfor LINE Hybrid

チケットfor LINE Hybridは、株式会社ICが開発したクラウド型のチケット販売管理サービスです。LINEと連携しているのが大きな特徴です。このサービスは、初期導入費や月額固定費が一切かからず、販売手数料のみで利用できるため、コストパフォーマンスに優れています。特に、LINEのタイムラインやトーク機能を活用したプロモーションが可能で、広告宣伝費を大幅に削減できる点が魅力です。
このシステムは、チケット販売から入場管理までを5つのステップで簡単に実装でき、従来の業務フローを変更することなく利用できます。QRコードを使用した非接触型の入場管理が可能で、スムーズな受付を実現します。また、座席指定機能を備えており、利用者はリアルタイムで席を選ぶことができるため、顧客満足度の向上にも寄与します。
チケットfor LINE Hybridは、LINEとの連携により、チケット購入者への情報発信が容易で、LINEの友だち登録を通じて次回以降のチケット購入が簡単になります。さらに、販売状況や入金状況を一元管理できるため、イベント運営の効率化にも貢献します。
手数料 | チケット1枚毎の利用手数料のみ(要問い合わせ) |
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チケット形式 | 電子チケット |
販売方式 | セルフサーブ |
まとめ
チケット販売プラットフォームの導入は、イベント運営の効率化とチケット販売の最大化に大きく貢献します。運営の手間削減、売上の最大化、多様な決済方法の提供、そしてデータ分析による集客支援など、様々なメリットがあります。
しかし、サービス選びでは手数料体系の理解、販売委託型かセルフサーブ型かの選択、そしてサポート体制の確認が重要です。特に初めてのイベント開催では、手数料の安さだけでなく、トータルコストとサポート体制の充実度を考慮することをお勧めします。
