プロダクションピエロ第6回本公演「#歌舞いてる者たち」が2024年11月13日(水)〜11月17日(日)に上演される。

今回、森勇介・湯本貴大・吉井しえる・西田有愛にインタビューを行った。

公演概要

舞台は歌舞伎町。ホストやキャバクラ、裏社会といった要素が入り混じり、それに巻き込まれていく不幸な主人公の物語。でも、あくまでもフィクション。現実を誇張しつつも、どこかコメディタッチで描く。「こんなカオスがあったらどうなるんだろう?」と想像しながら、舞台作りを行っている。

舞台のコンセプトを教えてください

今回の公演は、とにかく「カオス」を楽しむことがテーマです。

歌舞伎町のちょっと怪しげで混沌とした雰囲気をモチーフに、リアルとフィクションの境界を曖昧にしながら、笑えるけど少し考えさせられるコメディ作品に仕上げました。

「ハチャメチャな舞台を作りたい」という思いからスタートし、台本があってないような自由な演技で、役者の個性を全面に出しています。

皆さんの即興でのやり取りが、舞台全体をより豊かにしているんです。

役作りについて

今作品のテーマに適した観点で、「暴れられる」方々を集めました。

今まで何度も舞台を共にしてきたメンバーが多く、彼らの自由な発想と演技に任せた結果、予想を超える面白いシーンが次々に生まれています。

例えば、稽古中でも「ここは台本にないけど、やってみよう!」という姿勢が常にあるんです。演出家とキャストが一緒になって試行錯誤しているので、時には本番でも新しい発見が生まれたりします。観客の皆さんもそのライブ感を楽しんでいただけると思います。

演技と即興性

今回の舞台では、キャストが即興でアイデアを出し合いながら、役やシーンを作り上げていきます。お客さんの反応を感じながら、その場でどんどんアレンジを加えることも。

以前、本番中にキャスト同士がひそかにアイデアを話し合って、次のシーンで急に生まれたアドリブが大ウケしたこともありました。

お互いに「ここをもっと面白くするにはどうしたらいいか?」と話し合いながら、常に新しい挑戦を続けているんです。今回も、その即興性が舞台の魅力を引き立ててくれると期待しています。

ここだけの話、実は今回の公演には、過去の作品で登場したキャラクターも出てきます。例えば、2年前の「黄昏の光」に登場したあの高校生キャラが、今では立派に歌舞伎町で生きていたり。こうしたつながりを見つけてニヤリとしてもらえると嬉しいですね。もちろん、初めて観る方にも楽しんでいただけるようにしています。

演じている役の見どころについて教えてください。

・湯本貴大さん – 主人公 桑島優治 役

 今回の主人公は、いろんなトラブルに巻き込まれながらも、ちょっとずつ成長していくキャラクターです。自分から動くタイプではなく、巻き込まれ型なんですが、それがどんどん事態を悪化させたりするんですよね(笑)。

でも、その中で彼なりに考えたり、成長したりする姿を見てほしいです。

僕が意識しているのは、ただ受け身でいるのではなく、どうやって状況をうまく切り抜けるか、そしてその中で自分の成長を見せられるかということです。お客さんにも彼のもがく姿や成長を一緒に楽しんでいただけたらと思っています。

・西田有愛- 見習い悪魔 インプ役

 今回、見習い悪魔のインプを演じさせていただきます。悪魔っていうと怖いイメージがあると思いますが、私の役はちょっと生意気で、どこか抜けているところがあるキャラクターです。その“見習いらしさ”をどう出すかを意識しています。ちょっとやんちゃで可愛げのある感じを、お客様に楽しんでもらえたら嬉しいですね。

普段演じないような人間じゃない存在を演じるので、キャラクターらしさを出すのが難しい部分もありますが、今回の舞台で思い切り挑戦してみたいと思います。インプのやんちゃさと、少しずれた感じの魅力を見せたいです!

・ 吉井しえる- 見習い天使 アンゲロイ役

 私の役は見習い天使で、最初はおっとりした感じかと思っていましたが、演じてみると意外とやんちゃで元気なキャラクターでした。台本を読んだ時よりも、実際に動いてみるともっと自由に振る舞えるようになりましたね。

見習い天使なので、失敗したり、ちょっと抜けていたりする部分があって、それが可愛らしさとして出ればいいなと思っています。今回の役で特に注力しているのは、いかに観客に『このキャラクター、ちょっと面白いかも』と思ってもらえるようにするか。自分自身も、キャラクターの成長と一緒に楽しんでいけたらと思います。

皆さん、インタビューいただきありがとうございました。

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