「これは、僕たちの最高の自己紹介なんです」――。初の自主公演ミュージカル『マイトラム』にかける熱い想いを、メンバーたちが語り尽くす特別座談会が実現! 作品の見どころから、ユニークな創作の裏側、そして彼らが届けたい“新しい価値”とは? 稽古場さながらの和気あいあいとした雰囲気の中、飛び出す本音トークに、あなたもきっと心を掴まれるはず。さあ、彼らの“始まりの物語”を目撃しに行こう!

現在の画像: Newsical インタビュー
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5人だからこそ生まれる、最高の“自己紹介”ミュージカル

――まずは、今回の作品『マイトラム』のテーマや見どころを教えてください。

今田: 今回、僕はスイングという立場で稽古に参加し、振付や裏方としても関わらせてもらっています。その中で強く感じたのは、  キャラクターが本当に“その人そのもの”  であること。後から参加した僕だからこそ客観的に見えるんですが、「あ、この役、まんまその人じゃん!」って思えるくらい、キャストとキャラクターの魅力が自然にリンクしているんです。

だからこそ伝えたいのは、この『マイトラム』というミュージカルは、  5人のメンバーそれぞれの“最高の自己紹介”  になっているということ。舞台を通して、その人の個性や魅力がまっすぐ伝わってくる。さらに、2人ずつのペアの関係性や掛け合いにもそれぞれの色があって、そこも大きな見どころです。本当にこの5人だからこそ作れた作品だと思うし、だからこそ、見届けに来てほしいです。

yellow: 僕らにとって初の自主公演ということで、すごく  “すべての始まり”  だと感じています。今田くんが言ってくれたように、これは自己紹介でもあるし、僕らにとってのスタートラインでもある。ミュージカル活動としてのスタートでもありつつ、観てくれた人が「何かやってみようかな」とか、「ずっとやりたかったけど踏み出せなかったことに挑戦してみよう」と思えるような、そんなきっかけになれたら嬉しいです。『マイトラム』が、誰かの背中をそっと押せるような存在になれたらいいなと思っています。

僕自身、脚本や作曲、自分の団体を立ち上げたいという夢があって、今回こうして仲間を集めて一歩その夢に近づけたことがすごく嬉しいんです。この『マイトラム』という作品は、自分の夢を、みんなの夢にして一緒に追いかけていくというのがテーマ。正直、まだ始まったばかりなので、観る人によっては「クオリティが高いとは言えないな」と感じる部分もあるかもしれません。でも、僕にとっては心から大切な、大好きな作品で、メンバー全員が本当に愛情を込めて作っているので、ぜひその  “熱”や“想い”を感じ取りに来ていただけたら嬉しいです。  

5つの脳みそがフル回転!前代未聞の創作スタイル

――稽古や演出の裏側について、もう少し詳しく聞かせていただけますか?

今田: 演出の主軸はyellowくんなんですが、実はこの作品の振付や芝居の構成、立ち位置や流れづくりに関しては、5人全員で作っているんです。それぞれに強みがあって、タップが得意な人、振付ができる人、芝居が得意な人……個性がバラバラなのに、全然ぶつからない。むしろ、自然に混ざり合っている感じなんですよね。

普通の舞台だと、演出家がいて、振付家がいて、と分業で作っていくのが一般的だと思います。でも今回は違って、1曲の中で「この場面は誰が考えて、このパートは別の誰が発案して……」みたいに、1つの作品を5人の脳みそで同時に動かして作っているんです。

本来なら、そういうやり方って意見がぶつかったり、収拾がつかなくなってもおかしくない。でも、この5人にはちゃんと  “信頼”と“実力”がある  から、アイデアを出したら即「じゃあそれで行こう!」って前に進める。そして出来上がったものが、本当にクオリティが高い。それって、正直めちゃくちゃすごいことだと思います。

後から稽古に合流した僕から見ても、どれだけ準備してきたのか想像がつかないくらい完成度が高くて。「じゃあ、これやろう」って言った瞬間にポンポンと具体的な形になっていく。それをうまく整理して、方向性を割り振ってくれるメンバーのセンスも本当にすごいです。それぞれが柔軟に“投げる”ことも、“受ける”こともできる関係性で、それが自然にできている。この空気感とスピード感で0から1を作っていけるのは、この5人だからこそできる創作の魅力だと思っています。

全員: 素晴らしい~!(拍手)

脱線すらエンタメに?笑いの絶えない稽古場

――稽古場の雰囲気はいかがですか?

松平: すごくいいですね。もともと仲の良い5人なので、変な気遣いもないし、ぶつかることもないです。こんちゃん(今田)とか初めましてのメンバーもいましたけど、以前一緒に舞台に立ったことがある人たちも多いので、自然と馴染んでいます。

ただ、脱線はめっちゃ早いです(笑)。 誰かがちょっと面白いことを言い出すと、すぐ反応して盛り上がっちゃって、気づいたら全然関係ない話になっていたり。でも、それを誰も止めないんですよ。むしろ、どんどん掘り返してくる(笑)。そういうくだらない話も含めて、全体的にすごく自由で居心地のいい空気が流れています。

新井: でも、そういうの好きか嫌いかで言えば?

松平: まあ、僕はめっちゃ好きですね(笑)。

――逆に、その脱線が作品の一部になったりすることはありますか?

yellow: 実は、それをちょっと期待してあえて余白を作っているところがあるんです。特に未呼斗(鯨井)がいい意味で“ふざけてくれる”のを分かっているので、彼のシーンはあえて細かく作り込みすぎずに、「これ好きにやってみて」って感じで投げちゃうことも多いですね(笑)。全員が持っている“個性“や“らしさ”を潰さないようにしたいと思っていて、のびのび動ける空気感の方が、結果的に面白いものが生まれるんじゃないかなと。

舞台は“観る”だけじゃない。“一緒に作る”新しい体験を

――この作品を通して、どんな価値を届けたいですか?

清水: 『Newsical』って、タイトルの通り“新しいミュージカル”なんですけど、その“新しさ”はもうチケットを買うところから始まっていると思っています。今回のように、稽古場の様子を有料配信して観てもらうという仕組みは、他の団体ではほとんどやっていないこと。だから、買って観てくださるお客さんには、「あ、こんな風にこの作品って作られていくんだ」っていう舞台の裏側を体感してもらえる。 それってすごく楽しいことだと思うんです。

しかも、そのあとに本番を観てもらうと、稽古とはまた違った照明や音響の演出が加わって、まったく別の見え方になる。そういう  “変化”や“成長”を含めて楽しんでもらえるのって、新しい演劇体験だと思うんですよね。だからこの作品を通して、舞台は観るだけじゃなくて“できていく過程ごと楽しめるもの”なんだっていう、新しい価値  を届けられたらいいなって思っています。

新井: 一般的なミュージカルって、やっぱり“完成した作品を観てもらう”のが普通ですよね。でも、僕たちは作る過程から観てもらうことに価値があると考えていて、だから今回、有料で稽古場の様子を配信しているんです。そういう配信って、大きな団体ではあまりやらないし、むしろブランディング的に避けるところもあると思うんですけど、僕らは“もっとラフに、リアルに作っていく姿を見せる”ことに意味があると思ってて。観てくれる方には、『この舞台、自分も一緒に作った気がする』 っていう感覚になってもらえたら嬉しいですし、6人という少人数のチームだからこそ、観客の反応や声をダイレクトに取り入れられる環境を活かしたい。その意味でも、この配信は僕たちにとってすごく大切な試みなんです。

迷っているなら、まず一歩!僕らの“始まり”を見に来てほしい

――チケット購入を迷っている方へ、メッセージをお願いします!

清水: 迷っている方って、どうすればいいんですかね……(笑)。

yellow: 見どころを伝えられれば、嬉しいんですけどね!

清水: うーん……迷っている方は、もう買ってみた方がいいかもしれないです!

全員: (爆笑)

清水: 一旦、迷った方は、配信でもいいから見てみてください!1000円なんで! それで配信を見て「面白いかも」ってなって、劇場に足を運んでいただけたら最高に嬉しいです!

――途中からの参加でも大丈夫ですか?(配信など)

全員: 全然、大丈夫です!ウェルカムです!

――グッズについてはいかがでしょう?

新井: グッズ販売期間は一度終わったんですが、ご好評につき再販で第二弾やります! こちらもぜひチェックしてください!

10年、15年先も――本気で目指す、持続可能なエンタメの未来

――最後に、この団体の未来にかける想いを教えてください。

鯨井: この団体は、“今回できればいいや”っていう単発のものじゃなくて、10年、15年と続けていきたいという思いで立ち上げました。本気で、長期的にこの業界に向き合いたいと思っています。

きっかけの一つは、ミュージカル業界の厳しい現実です。みんな“好きだから”という気持ちだけで無理して続けている部分が多い。でもそれだと、才能ある人が離れていってしまう…。ダンスや舞台に情熱がある人が、職業として続けられない現実があることに危機感を持ちました。だから僕たちは、  “好きなことをちゃんと仕事として続けられる環境”  を作りたい。

もう一つは、観客側の体験に対する課題意識です。例えば大きな劇場で、S席でも3階の後ろだったりして「どこがS席なの?」と思ってしまう。そんな声も実際に聞きました。だから、チケットの座席制度を見直したり、配信でも楽しめる仕組みを作ったりして、もっとストレスなく演劇に触れられる環境を整えたい。

つまり、“演者にとって持続可能な環境”と“お客さんにとってエンタメをもっと身近に感じてもらうこと”。この2つの軸で、日本を代表できるぐらいの団体を目指しています。僕たちの挑戦を、ぜひ応援してください!

『マイトラム』は、彼らの情熱と才能、そして未来への希望が詰まった、まさに“今、ここ”でしか観られない作品。あなたも、この奇跡の瞬間を劇場で、そして配信で、ぜひ体感してください!

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